JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ映像隊員の日々

【#11】豚の膀胱で叩かれる祭

コスタリカからこんにちは!

今日は独特のお祭りについて紹介。

タイトルの通り豚の膀胱で叩かれるお祭りです。

骸骨のお面をかぶったお兄さんが持っているのが、その膀胱。

首都のサン・ホセからバスで30分ほどの街“バルバ”で、

毎年8月末に行われるPayasos Barva(バルバのピエロたち)

というお祭り。

地元の子供や若者たちがバルバの工芸品・ピエロお面をかぶり、

町を練り歩きます。ピエロたちは豚の膀胱を膨らましたものにゴムをくくりつけ、3つから4つほど手に下げます。町を歩きながら、すれ違う人たちをその膀胱で思いっきり叩きつけます。

ピエロのお面は怖いし、豚の膀胱はくさいしで、結構恐怖のお祭りです。

写真はお祭りの準備をする地元のお兄さんたち。

膀胱にストローをさして一つずつ膨らまします。

お兄さんたちによると、この不思議なお祭りは、かつてこの街を代表する

存在だった方が亡くなったことに由来するそう。彼は亡くなるときに、皮膚をはがれた状態だったんだとか。

そしてなぜ豚の膀胱なのかというと、その見た目が人の皮膚をはいだ状態に似ているから、という理由だそう。(起源は諸説あるそうです)

何はともあれ、町中でお面をかぶった人たちが出会う人、出会う人を豚の膀胱で叩きつける光景は、何とも不思議で異様で、興味深い体験でした。

この日だけでも100以上の豚の膀胱が使われていました。

お祭りは8月3週目、4週目の週末6日間。

一体、いくつ使うのか、さらにそんなにたくさんどこから手に入れるのか、謎は深まるばかり。

写真はピエロたちの集合写真。

せっかくだから叩いてもらおうと意気込んでいたのですが、実際豚の膀胱を目の前にすると、においと見た目に恐れをなしてしまい、結局叩かれずに帰ってきてしまいました。後悔。

またチャンスがあれば、次は必ず叩かれてみたいと思います。

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございます。

では、また!

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