JICA海外協力隊の世界日記

ポランポラン ウガンダの心地よい病院を目指して

5S活動ってどんなことをしているの?

こんにちは!今日は私の活動について紹介したいと思います。

私の要請は感染管理を含めた5S活動のサポートです。5Sとは、整理、整頓、清潔、清掃、躾からなる一つの労働環境改善手法です。トップの写真を見ていただければわかるように、ウガンダの病院は「ぎょっ」とするような状況ばかりです。注射器のみならず、時には食べ物までが同じ棚にごちゃ混ぜにされています。

このような状況で患者さんに安全で安心した医療は提供できるのでしょうか?

答えが「NO」だというのは、ウガンダ人もよくわかっています。しかし、なかなか現状を変えることができません。みなさんも同じだと思いますが、今までしてきた生活習慣を変えることは容易ではありません

そこで、外国人である私が病院に入り「私たちの病院をきれいにしましょう!」と、活動をしているわけです。私はムズング(外国人、白人)ですから、特にアフリカでは目立ちます。私が病院の中を歩いているだけで「Aya, 5S!!!」を声をかけてきます。

外国人である私が病院で一緒に働くことで「は!病院を変えなきゃ!」と、意識付けをすることができるのです。

もちろんただ病院の中を巡回しているだけではありません。

これは看護学生にミニレクチャーをしているところです。アフリカの多くの病院では看護師不足が深刻です。産婦人科病棟では、夜間100人以上の患者を一人の看護師が診ています。そこで看護師を助けているのが看護学生です。看護学生は臨床で看護師達の指導を受けながら、検温、診察補助、注射など実際に看護業務を行っています。実際に働いているのは看護学生と言っても過言ではありません。

つまり、病院を変えるには大切なスタッフの一人である看護学生を教育する必要があります。このように活動に必要な人材を見つけて、教育をしていくことも病院を変える一つの大切なステップだと考えています。

そしてこれはある病棟の薬剤保管棚です。スタッフなりに整理しようと試みますが、多くの薬、注射器、カルテがごちゃ混ぜになっていました。ウガンダの他の病院で先輩隊員が段ボールから薬の整理ボックスを作っている活動を見たのを思い出し、私もまねして見ました。ラベルを貼るだけではなく、薬がぴったりはまる専用ボックスを用意することで、しっかりときれいな状態をキープすることができるようになりました。彼らにとって何が使いやすく、キープしやすいのかを考えることも大切です

このステップを踏むのにじつは3ヶ月以上かかっています。人の行動を変えるのは容易ではありません。でも、「病院を変えたい」と思っているのは、私もウガンダ人も同じです。一緒に働きながら、数少ない資源を使っていかに改善していけるか、考え行動していくことが5S活動にはとても大切なステップなのだと思っています。

それでは今回はこの辺で、Webare nyo nyo nyo ( Thank you so much!!)

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