JICA海外協力隊の世界日記

ポランポラン ウガンダの心地よい病院を目指して

5S普及活動

こんにちは!今回は5Sの普及啓発活動について書きたいと思います。

私の配属されている病院は地域中核病院といって、ウガンダ国内で2番目に大きな規模の病院になります。患者700人程度の入院施設があり、内科、外科、精神科、HIV専門外来、結核専門病棟、手術室、ICU、がん病棟など幅広い疾患を治療しています。こんな大きな病院で日本人がたった1人で、5Sという新しい考え方の普及啓発活動をしなくてはいけません。

巡回しなければならない病棟も多くなってしまうため、数を絞ることにしました。50以上あるすべてのユニットを9つの課に分類し、その内から1つ代表ユニットを選出し、モデル病棟にまねき、一緒に5S活動を実践してみるという流れを作りました。現在この代表ユニットを回りながら、5SHAND BOOKと5S紹介ビデオを使って、5Sの概要説明、今後の活動計画などを一緒にたてています。

特に5S紹介ビデオに関しては、みんな興味津々です。5S活動はアフリカで開始される前にスリランカで成功を収めています。そのスリランカの映像を見せると、「えーひどい病院。うちの病院とそっくり。スリランカもそうだったんだ。」と言って真剣に見入ってしまいます。

ちなみにこのときはアメリカの看護師さんも一緒に5Sのビデオを視聴。アメリカでも医療の質改善活動、QC活動が成果を残しており、職場環境は医療の質に大きく影響すると話していました。また彼女も5Sという言葉は初めて聞いたようですが、5S活動がウガンダの医療の質に良い影響を与えると期待していると話してくれました。

HAND BOOK とビデオ視聴の後は、モデル病棟に行き5S活動を学びます。モデル病棟では、「他の病棟から視察に来るから」と、師長さんが慌てて棚の中を綺麗にし始めます。少し強制的ではありますが、外部からの刺激でこうやって自分の病棟を綺麗にする癖をつけてもらえることは利点だと思います。

私も日本の病棟で働いていたとき、「看護部長が病棟ラウンドに来るから片付けなさい」とよく師長さんに朝の申し送りで言われれていたのを思い出しました。そうやって定期的に掃除をすることで、病棟の秩序が保たれていたことも事実だと思います。

刺激し、学び会えるようなチームワーク作りができたら、この病院も自力で立ち上がり、良い方向に変わっていけるのではないか、と期待しています。

今回も長文読んでくださりありがとうございました。 Webare nyo !(Thank you!)

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