JICA海外協力隊の世界日記

パラオの歩く食べログ

#7 Airai(アイライ)

(今回のブログ写真は、Rikaさん提供)

Alii!

パラオは16の州に分かれていて、公立小学校は14校(南西諸島を含むと17校)あります。

各州に約1校学校が建てられています。そのうち、10校に隊員が配属されています。(2023年10月時点)

国全体では、今年度内に30人にまで隊員が増える予定だそうです。

せっかくなので、私のブログで同じ教育省配属である公立学校教員隊員の仲間を紹介して、各学校の様子をシェアしていきたいと思います。

今回は、パラオのアイライ州の紹介です。

配属先がアイライ小学校で、数学隊員として活動しているRikaさんにインタビューを行いました。

Rikaさんの自己紹介をお願いします!

「私は空港のあるアイライ州にある小学校で活動しています。アイライ小学校は、全校約150人と、パラオでは大規模校です。私はそこで数学教育の隊員として、子どもたちと一緒に勉強をしたり、先生たちと一緒に子どもたちにあった教材を考えたりしています。アイライ小の子どもたちは、元気いっぱいです。どんな時でも大きな声であいさつをしてくれるので、朝から元気をもらえます。子どもたちはとても素直です。先生のお手伝いも率先してしてくれます。また、授業では『わかる』と目を輝かせながら勉強に励みます。休み時間も、もっと勉強したいと言ってくることがあるくらいです。そのリアクションがとても可愛くて、授業を考える側の教師のやりがいになっています。」

小学校の様子はどのような感じですか?

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「2013年に、日本政府の草の根無償資金協力によって整備された体育館です。整備される前は、悪天候による体育の授業の中止や、強い日差しで熱中症になる生徒が相次いでいました。しかし、体育館が建設された今では、天気にか変わらず、いつでも体を動かすことができます。休み時間になると、バレーボール、バスケットボール、サッカーをするために子どもたちが集まってきます。放課後は地域の方が来て、バレーボール、アーチェリーなどで使われています。生徒だけでなく、地域からも愛されている体育館です。」


給食の様子はどんな感じですか?

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「アイライ小の給食はとても美味しいです。その秘訣は、毎日、調理員さんが手間ひまかけて作ってくれているからです。配膳も調理員さんが行います。その子に応じた量を覚えて、配膳するだけでなく、ちょっとした会話をすることもあります。作り手の顔が見える会話が、食べる人に信頼を築く魔法の一瞬です。お代わりをするために、長い列が出来ることもあります。子どもたちは本当に給食が好きなようです。また、アイライ小学校では、自分が使った食器は、自分で洗い場に持っていき、汚れを落とします。その後、最高学年である8年生が綺麗に洗ってくれます。自分たちで使った食器を自分たちで片付けたり、洗ったりする経験もとても大切なことです。また、上級生が下級生を育てることで、アイライ小の一員としての自覚を持ち、共に充実した学校生活を送ることができています。」

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最後に、Airai州のとっておきの一枚をお願いします!

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「アイライ州の東部にある港です。満潮の晴れた日では、海面に空の景色がうつり、とても幻想的です。近くにはお弁当を食べられるように屋根付きのベンチがあります。また泳ぐこともできます。」

Sulang!(パラオ語でありがとうという意味)

給食の配達や給食時間の観察の際に小学校を訪問するといつもRikaさんは、調理員や先生たちの手助けをしている印象です。数学だけではなく、いろいろなところでいつもサポートしてくださっています。日本の小学校ともオンライン食育授業の取り組みで一緒にやらせてもらったり、日本文化の紹介イベントにも参加させてもらったことがあります。これからもRikaさんの活躍が楽しみです。今後ともよろしくお願いします!

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写真はアイライ小学校にてせんべい作りを紹介した時の様子

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