JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルの風通信

アマゾン集落の訪問リハビリ!

Hola! Cómo está? 

みなさん、お元気ですか?

エクアドルはまだ11月なのにクリスマス(スペイン語はNavidad)の飾りで街がキラキラしています。

先日、作業療法士部会にてアマゾン地域のZamora chinchipe(サモラ チンチペ)県、El Pangi(エル パンギ)市で活動する作業療法士隊員を訪れました。

JICA海外協力隊には「部会」という仕組みがあります。

同じ国に派遣されている隊員の中で、同じ職種や活動内容が近い人でグループを作り、JICAの費用で活動を行うことができます。

一人で行うよりも多くの人を巻き込むことが出来たり、専門的な意見が集まりより濃い内容で技術移転などの活動が出来ることもあります。

現在、作業療法士部会では4人の作業療法士にて活動しています。

パンギ市は首都のキトから飛行機を使っても9~10時間かかり、現エクアドル隊員の中でも最も遠い活動地域です。

始めに、パンギ市について少し紹介しますね。

『El Pangui』とはアマゾン地域に住むシュアル族の言葉、シュアル語でヘビを意味するそうです。

ここは標高700mで雨が降るとジメッと暑いですが、夜になると涼しく、日本の気候で例えると夏の終わりに似ている気がします。

バスターミナル周辺には公園や展望台なども整備され、美味しいレストランもありました。

隊員は高齢者施設、障害者施設、家庭訪問を行っています。

今回は、家庭訪問の同行、障害者施設にてアクティビティの実施と同僚へ「日本の障がい者支援の現状」と「集団や個別活動の提供

について」をテーマに講義を行ってきました。

訪問では、町の中心地から離れて山に入り、いくつか川を越えた先にある小さな集落を数件訪れました。

対象は18歳以上で、障害者だけでなく市役所が生活支援を行っている方を訪問しているそうです。

時間制限はなく、同じ家に訪問診療の支援も入り、薬の支給もされていました。

隊員の同僚は訪問専属で、約15日に一度の頻度で訪問していました。

苦労して辿り着いても不在のことも多かったりするそうです。

残念ながら、今回も不在の家がありました…。

電話などの手段もありませんし、次回の予定を口頭で伝えるしかないのです。

隊員は同僚との関係性を築きながら自分が出来ることを考えていると、寝たきりの方が嫌がる中、何とか説得させて座る機会を作っていました。

私たち山岳地域の隊員はアマゾンの大自然に興奮していましたが、単発で訪れるのとその多少不便な環境で2年間活動を行うのとは違いがあると思います。

隊員は現地の生活に溶け込み、地元ではちょっとした有名人になっていました。

3日目はアクティビティを提供しました。

最初に静的な活動として後半に行う運動会の看板を作りました。

手形ペイント、スタンプ、ちぎり絵、花紙と利用者の能力に合わせて活動を選択します。

作品が想像以上に素敵になっていて、嬉しかったです!

後半は、場所を変えミニ運動会をしました!

準備運動としてラジオ体操に始まり、

玉入れ

大玉ころがし

棒サッカー(今回はぺットボトルサッカーに変更)を行いました。

短時間でしたが、盛り上がり利用者さんや同僚の方々も楽しんでくれました。

優しく出迎えてくれ、アクティビティにも協力的な隊員の同僚に感謝です。

エクアドルの医療職種隊員は、皆、活動地域や対象が異なります。

同職種の隊員との共同の活動は、毎回準備が大変ですが新たな刺激になって任地に戻ることができます。隊員間での意見交換を大切にしながら、自分の活動にも活かしていきたいです。

今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。

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