JICA海外協力隊の世界日記

えがお Diary

あけましておめでとうございます。

残りの任期が半年ほどに迫ってまいりました。
月日が経つのは本当にあっという間ですね。
新年にちなみ、エチオピアの新年についての投稿です。
2019年1月1日は、エチオピア人にとってはなんてことない普通の1日なのです。
Happy new Year!と言い合う姿は一度も見受けられません。
…それはなぜか。
エチオピアでは、独自の暦を使用しているからなんです。
昨年9月11日にすでに新年を迎え、新たな年が明けました。
エチオピア暦では、現在2011年。
現地では西暦よりもこのエチオピア暦を軸に生活しています。
また、面白いことにこの暦には「13月」が存在するのです。
少し複雑なのですが、エチオピアでは1ヶ月を30日毎に区切っています。
1年=365日÷30日=12ヶ月あまり5日
この、「あまり5日」を13月とし、たった5日間しかない13月が存在する、という仕組みになっています。
…ご理解いただけてでしょうか。
これもエチオピアに来たからこそ、発見できた面白い文化だと思います。
聞くところによると、他の国にもその国独自の暦は存在するようですが、世界的に見ても、西暦よりも自国の暦を優先して使用している国はエチオピア以外にあまり聞いたことがありません。
しかし、新年の迎え方や過ごし方は、日本とほとんど変わらないような気がしました。
年末にあたる9月初旬には、仕事や学校で家を離れている人たちは地元へ帰省し、家族と一緒に新しい年を迎える準備をします。
新年の幕開けには、盛大に花火が上がり、若者は街に出てお祝いをしていました。
また、元日には親戚が集まり、主食のインジェラに、以前の記事でご紹介した、お祝い事では欠かせないドロワット(鶏肉のシチュー)や、ティブス(牛やヤギなどの肉のシチュー)で新年のお祝いをします。
昨年の元日同様に、ホストファミリーのお家にお邪魔して、新年のご挨拶をしました。
お家では、エチオピアの音楽を流して、みんなで踊ったり、とにかく賑やかに過ごすことができました。
私はエチオピア人の家族や友達など、「人との繋がり」を大切にする文化がとても大好きです。
来年の今頃は、日本に帰国している予定ですが、私にとって毎年9月11日は、「エチオピアの新年」として、新たに生まれた大切な1日となり、これからも忘れずにお祝いしたいな、と思っています。
残り半年の任期、この世界日記も充実いさせていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
マルカム アディス アマット!※Happy new year!

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