JICA海外協力隊の世界日記

シルクロードからこんにちは!

安価な電気とイルミネーション

タジキスタンは、中央アジアで最も電力を輸出する国の一つです。タジキスタンは、主に水力発電を利用しており、国内の河川から得られる水力資源を利用して電力を生産しています。タジキスタンの発電電力の内訳は、水力(90.1%)、石炭(8.2%)、天然ガス(1.6%)と、 発電電力量の90%を水力が占めています。山岳地帯の豊富な雪解け水と 流域一帯への雨を利用した世界有数の水力発電の能力を有しています。タジキスタンは隣国に電力を輸出していて、ウズベキスタンやアフガニスタンなどの周辺国に電力を売電しています。また、タジキスタンは電力を輸出することで外貨を得ており、電力輸出は国の重要な収入源の一つとなっています。しかし首都ドゥシャンベでは時々停電があります。

季節的要因である雪解け水の減少と流域河川の凍結による水力発電量の低下が冬期間に発生し、暖房のために増加する電力需要との供給のアンバランスにより電力不足が発生するという構造的な問題があります。また、通電設備の多くが旧ソ連時代から更新されていないため、電力需要の増加に合わせた施設の新設、補強も行われていないため、設備の経年劣化に加えて、需要増加に伴う過負荷も加わって停電が頻発するという問題が発生しています。

一般家庭の月平均の電気料金は、月額2,000円から3,000円 であり火力発電、原子力発電、水力発電を使っている日本とは大きく異なります。ドゥシャンベ市内では、写真のような色鮮やかな夜間のイルミネーションが多々見られます。

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