JICA海外協力隊の世界日記

カシシで牛を飼う

#15 牛の人工授精

↑ 青草を食べる子牛

毎日のように雨が降ります。

待ちに待った本格的な雨期に入りました。

放牧地が茶色からみずみずしい緑にかわり、牛がもりもり草を食べます。

雲低く牛肥ゆ。

↑ 牛の出産

牛を改良(乳量が多い、肉質が良い等)し効率よく繁殖させる技術に「人工授精」という技術があります。

雄牛から採取した精液を、雌の生殖器に人工的に注入し、妊娠させるという家畜の繁殖技術の一つです。

この技術を持った職員が仕事を辞めてしまい、配属先に人工授精を行える職員がいませんでした。

そこでこの技術を職員に伝えることにしました。

↑ 職員が人工授精をしているところ

ザンビアでも日本ほどではないものの人工授精は普及しており、配属先においても職員はその概念を理解しています。

まず作業内容の説明から始め、実演し、実習を重ねることで職員のトレーニングを行いました。

6ヶ月ほどで作業工程を覚え、牛を受胎させることができるようになりました。

家畜の繁殖技術には、人工授精の他に、記録の管理も含まれます。

記録から牛群の繁殖状況を知ることができ、それが経営に影響します。

これを教えることが、技術を教えるよりも難しいと感じます。

1.人工授精を行える職員をもう一人養成する、2.簡易な記録方法を考案する、3.職員が記録管理を行えるようにする

この3点が今後の課題です。

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