JICA海外協力隊の世界日記

カシシで牛を飼う

#8 人種のちゃんぽん

↑通勤路

暑い乾季が続きます。

上着なしで作業をすることが多くなりました。

さて今回は配属先のお話を。

先日同僚が言いました。

「街よりもこの村のほうが外国人をよく目にする。」

配属先は首都から車で約1時間の村にあります。周囲に商業施設など皆無の田舎です。

しかし、ここにいる人々の出身は、アイルランド、アメリカ、ウガンダ、オーストリア、コンゴ民主共和国、デンマーク、ドイツ、日本と8カ国にもなります。

ケニア、ブラジル、南アフリカからもオーガニック農場の見学に来ます。

会話は英語です。こんなにも英語が便利だと感じたことはここに来るまでありませんでした。

もちろん職員で一番多いのはザンビア人です。

ザンビアは73部族からなり、配属先には、ベンバ、トンガ、チェワ、ロジ、ショナ系の人がいます。

言語もそれぞれの部族で異なり、その違いは日本語の方言よりも大きく、会話が成り立たない程です。

その中でニャンジャ語が共通言語として配属先では使われています。

このような多様な環境ですので、活動で使う言語は英語とニャンジャ語のちゃんぽんになり、挨拶だけは部族ごとに変える、ということをしています。

↑子牛たち。白い牛が白飛びしている

突然ですが、白飛びとは、写真を撮影したときに明るい部分が真っ白になってしまうことです。逆に黒つぶれとは、写真の暗い部分が真っ黒になることです。

ザンビア人は写真を撮ることが好きで、同僚とも撮ることがよくあります。

映る人同士の肌の色によってコントラストが大きくなり、白飛び・黒つぶれがおこります。

「これだからあなたの肌の色は」などとお互い言いながら、逆光にしてみたり、日陰に行ってみたり、他の人のスマホをつかってみたりと、大騒ぎしながら毎回沢山の写真を撮ります。

日本であまり見ることのないこの光景はいつ見てもおかしくて笑ってしまい、今後カメラの性能がもっと良くなるといいなぁと思いました。

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