JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ・ノスノス日記

ノスノスとは?

「ノスノス」と言う響きから、どんなことをイメージされるでしょうか?

私だったら、「のっそりのっそり」や「押して押して」等、お相撲さんやゾウをイメージします。

世界日記のタイトルにも使っている「ノスノス」は、モロッコ方言のアラビア語(ダリジャ語)の「カファノスノス」から取りました。

「カファノスノス」は上の写真のような「コーヒー」と「ミルク」が半分半分の飲み物です。

「カファノスノス」を直訳すると「コーヒー半分半分」です。

ダリジャ語の授業で「カファノスノス」を学んだ時、「ノスノス」という響きの可愛らしさと、覚えやすさに惹かれました。

それから、カフェでの注文は「カファノスノス」

この二層がとてもキレイです。

ただ、この「カファノスノス」日本でのカプチーノをイメージされるとちょっと違います。

モロッコのコーヒーといえば、エスプレッソです。

カプチーノもエスプレッソとミルクなのですが、モロッコのエスプレッソはとっても濃いのです。

日本ではコーヒーに砂糖を入れたことのない私ですが、「カファノスノス」そのままでは苦くて飲めません。角砂糖2つは必須です。

カップも蕎麦猪口サイズで、量は少なめなのですが、飲みきるとカフェイン過剰摂取状態です。

私は、この「カファノスノス」が、2年間の協力隊活動の象徴となるのではないかと思っています。

日本人である私がモロッコで活動することは、モロッコと日本の良いところを取り、組み合わせて、より良いかたちを作りあげる事だと思っています。

「日本とモロッコのノスノス(半分半分)」です。

時には、日本が強くなるかもしれません。逆に、モロッコが強くなるかもしれません。

そんな時は、角砂糖となる何かを見つけて、発見を「世界日記」に書いていけたらと思います。

「カファノスノス」以外にも、モロッコには日本とは異なる飲み物があります。

「ミントティー」です。「ミントティー」は、モロッコの代表です。

写真はちょっとおしゃれにグラスにミントを入れて彩ってみました。

家庭やカフェで出てくるものは、通常はポットに中国茶とミントが入っています。それを煮出すのです。

出されたミントティーを、グラスに注ぎポットに戻すを繰り返し、混ぜ合わせたミントティーを泡が立つように細く高く注ぎます。

この動作を見たモロッコ人は、私の事を「モロッコ人」だと認めてくれます。

お茶を飲むという小さなことかもしれませんが、この動作だけでも私がモロッコを知ろうと思い、相手も認めてくれるというコミュニケーションに繋がります。

飲み物つながりでもう1つご紹介させてください。

協力隊の派遣国では珍しく水道水が飲めるモロッコ

モロッコの家庭にお邪魔すると陶器の水差しやカップがあり、そこに水道水を注ぎ、しばらくしてから飲水します。

素焼きの陶器が、水道水に含まれる成分を吸収することで、美味しい水になるそうです。

スーパーや近所の売店にも沢山のミネラルウォーターが売られており、多くの家庭に普及していることがわかります。

それでも、このような昔からある工夫が今でもモロッコの生活の一部です。

ミネラルウォーターを陶器のカップで飲んでいる家庭もあり、習慣はなくならないのだと感じています。

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