JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ・ノスノス日記

ラマダン・カリーム

モロッコでは、5月7日(火)から『ラマダン』が始まりました。

最近では、日本でも『ラマダン』が「断食」をする期間であることは知られているかと思います。

私もそのくらいの認識でいました。

『ラマダン』は、30日間、日の出から日没まで、食以外にも全ての欲を断つ期間です。

水を飲むこともできません。タバコも吸えません。男女が交わることも禁止です。メイクもできません。

(ラマダン中の行動には、いろいろな考えがあるようで、シディカセムの場合です。)

驚くことに、体内の水分であるはずの唾も吐き出すそうです。

(断食は、子どもや老人・病人・妊婦などは免除されます。)

『ラマダン』は、恵まれない人の生活を体験し、体験を共有することでイスラム教徒の繋がりを強めるために行われるそうです。

イスラム教徒にとって『ラマダン』はとても重要な期間とされています。

寄付なども、この時期に行うことが多いそうです。

「ラマダン・カリーム」は、「良いラマダンを」や「ラマダンおめでとう」というような意味で、ラマダン期間中の挨拶です。

(「カリーム」は「寛大な」という意味らしいです。)

他にも、同じ使い方で「ラマダン・ムバラク・サイード」と挨拶します。

「ラマダン・カリーム」と挨拶し、断食をしていると伝えると、モロッコ人はとても喜んでくれます。

なんでこんなに日照時間の長い時期に『ラマダン』をするのか?

『ラマダン』はイスラム暦(ヒジュラ暦)で9番目の月を表す名前です。

イスラム暦は1年がおおむね354日なので、太陽暦とは11日ほどずれてしまいます。

なので、毎年ラマダンをやると、『春夏秋冬』様々な季節の『ラマダン』を経験することになります。

日の出から始まる『断食』なのですが、1日の最初のお祈りの時間を伝える『アザーン』から始まるので、

アザーンの聞こえる3:30頃から飲食禁止です。

5:30頃であれば、1度起きてスポーツドリンクを飲んで1日乗り切ろうと、考えていたのですが、

3:30では起きられず、就寝前に大量の飲水をして寝るようにしています。

『ラマダン』が始まって初めての週末、びっくりするほど暑くなりました。

5日間暑さが続くみたいです。

40℃を超えた初日が、休日で本当に良かったなぁと思いました。

モロッコの家は主にレンガでできているので、室内にいるとそこまで暑く感じません。

任地シディカセムが乾燥しているのもいいみたいです。

それほど不快ではありません。

こんなに暑いのに水を飲めないなんて、ラマダン初心者な私は、熱中症予防のために水分補給は大切なのにと思っていたり、まだまだ理解できないこともありますが、30日後には何か変わっているかもしれません。

こんなに暑く水も飲んでいないのに、よくしゃべり、夕方にはサッカーをするモロッコ人。

強者です。

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