JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ・ノスノス日記

クスクスは金曜日

5月第1週の金曜日、ラマダン前の最後のクスクスでした。

(写真は私が食べてきたクスクスコレクションの一部です。)

30日間のラマダンでは、大家さんの家庭ではクスクスを食べないそうです。

1ヶ月食べられないクスクスをお腹いっぱい食べました。

いつもより食べ過ぎたせいで、体が重く少し横になりました。

モロッコ人もクスクスを食べた後は、横になって休憩しています。

また1つモロッコ人に近づきました。

世界最小のパスタと言われる『クスクス』

中東では主食のように食べているのかと思っていたのですが、モロッコでは金曜日の昼食でしか食べません。

(毎日食べられる国もあるそうです。)

レストランなども、金曜日のランチ限定メニューです。

昼食に食べられない家庭は、夕食に出ることもあるみたいです。

味よりも食感を好む私は、白米よりもクスクスが大好きです。

毎日でも食べたいクスクスですが、数回蒸して、その都度ほぐすことでポロポロになるそうで、作るのに時間がかかるみたいです。

上に乗っている野菜は、圧力鍋でトロトロに煮込んであります。

野菜の下には、同じように圧力鍋で煮込んだトロトロの牛か羊か鶏のお肉が隠れています。

(イスラム教なので、豚は食べません。)

モスクでお祈りをした後、家族みんなでクスクスを囲んで食べます。

煮込んだスープは別に出され、味が薄い場合にかけて食べます。

私がクスクスをご馳走になる家庭のほとんどはスプーンで食べていますが、本来は手で食べるものだそうです。

ポロポロのクスクスを手で食べるのはモロッコ人でも難しいそうです。

クスクスを食べた後には、ヨーグルトドリンクが振る舞われます。

初めて飲んだ時、昔作っていた「カスピ海ヨーグルト」だと思いました。

毎週金曜日は、懐かしい気持ちになります。

モロッコ人は、家族でクスクスを食べることを大切にしています。

家族のいない私を気づかってくれて、大家さんや同僚・生徒がクスクスに招待してくれます。

たまに道端で出会った人からも招待を受けます。

半年生活していて、クスクスを食べなかった金曜日は数えるほどしかありません。

クスクスは家庭によって味が違います。

モロッコの家庭を体験するために、できるだけ招待を受けるようにしています。

重なってしまうことも多いので、その時は順番にしています。

私とモロッコ人にとって、家庭訪問もできてしまうクスクスは、親しくなるきっかけの1つです。

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