JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ・ノスノス日記

消費税

日本では、10月1日に消費税が10%になり、軽減税率が導入されたときいています。

1年後に帰国した時、誰もがスマートに生活している中、消費税にあたふたしている自分が目に浮かび、浦島太郎になるんだろうなと今から想像してしまいます。

モロッコでの消費税はどうなっているのでしょうか?

モロッコで消費税が発生するのは、(シディカセムなら)スーパーのみです。

大きな都市だとブティックやショッピングセンターでも消費税を取っているかもしれません。

上の写真は、珍しくスーパーで野菜を買った時のレシートです。

(レシートを見られるのって、ちょっと恥ずかしいですね。)

モロッコでは、軽減税率が既に導入されていました。

区分が(1)から(4)まであります。

(1)は20%、(3)は10%、(4)は0%となっているようです。

(1)は主に贅沢品です。

ペットボトルの水や、お菓子、日用品、乳製品などです。

私がスーパーで買うものは、ほとんどが(1)に該当します。

水については、水道水が飲水できるモロッコではペットボトルの水は贅沢品です。

(4)には、野菜や小麦粉、牛乳などがあります。

代替できないものが当てはまるように思います。

(3)はスパゲッティが入っていました。

(4)との違いは、頑張ったら作れるけど、普通はやらないという感じでしょうか。

(2)の商品は買った事がないので、どんな商品が該当し、何%の消費税か不明です。

モロッコでの買い物は、市場か商店、近所の売店が多いです。

野菜や果物はスーパーよりも市場で買ったほうが新鮮なので、市場で買います。

お肉もお肉屋さん。

油は、オリーブ屋さんでオリーブオイルを。

卵や牛乳は鮮度が命なので、必要な時に近所の売店で買います。

シディカセムでは、ぼったくりがいないので、言い値で購入します。

質の良いものは、ちょっと高いですけど、それだけの価値があれば購入します。

決して、安くはしてくれませんが、仲良くなると「おまけ」をしてくれます。

日本では、台風が猛威をふるい、今なお不自由な生活をされている方がいると思います。

私の地元も被害があり、何もできないもどかしさを感じました。

毎日通っていた通学路が陥没したり、ご近所さんが浸水の被害にあったりと、想像を絶するものだったのだと思います。

台風の翌日、住民総出で、浸水したお家の泥かき、道路の整備を行ったそうです。

私と同年代の人たちは住んでいても、普段は地域行事に参加する事はありません。

この日だけは、作業をしていたそうです。

久しぶりに会って話したと父が言っていました。

東北で復興のお仕事をしていた時にも、地域の力『共助』を感じました。

私の地元にも『共助』がある事を知り、心が暖かくなりました。

地震も台風もほとんどないモロッコでは、上の写真のようにマンションをつくります。

雨も年間数える程しか降りませんが、水不足もなく、大陸ってすごいなと思っています。

災害に対する意識は弱く、国内外に目を向けて対等に国際情勢を話し合える大家さんでも、断水したら近所の売店で水を買えばいいという考えです。

本当に災害がない国だと気付かされました。

災害を考えなくてもいい国がいいのか、災害に備えられた国がいいのかは、わかりません。

モロッコがこのままずっと、災害を考えなくてもいい国であることを願っています。

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