JICA海外協力隊の世界日記

中国三大ボイラー武漢での暑い(熱い)日々。

第二回武漢市財貿学校スピーチコンテスト

先週末の12月12日土曜日に配属先で二度目の試みとなる日本語スピーチコンテストを行うことができました。今回は、3年生、2年生、1年生とレベルの開きも大きかったことから、全国予選に参加する学生を選抜するための「予選部門」と、日本語が少し苦手な学生と、勉強を始めたばかりの学生を対象とした「挑戦部門」の二部門を設定して行いました。午前中の「挑戦部門」では、質疑応答の代わりに日本人審査員の方々から暖かいコメントをもらい、学生たちの日本語学習のモチベーションに繋がったようです。午後からの「予選部門」では、全国予選を想定して、外部ルールに準じた厳しめのルールで行いましたが、それぞれの学生が普段の数倍の実力を発揮してくれたのではないかと思っています。結果は、第一回からの不動の強さを発揮して王座を防衛した学生、去年負けた相手を倒して1等賞になった学生、先輩を抑えての1等賞、2等賞を獲った1年生の学生等、今年も全く読めない結果でした。

今回は、湖北省の黄岡外国語学校からも10人の学生さんたちが参加してくださり、配属先の学生たちにもとてもいい刺激になったようです。やはり、私自身も学生時代に柔道をやっていた時によく感じていましたが、他校との練習や試合はとても緊張します。しかし、普段一緒に練習している相手とは全く違う相手を知ることができるというのは、普段の練習では絶対に得ることができない刺激だと思います。今年の夏の内モンゴルであった日本祭りの際にも感じましたが、私が柔道部時代に感じていたその刺激を、学生たちも日本語学習という状況でも感じているようです。今後、どんどん色々な学生同士が交流して切磋琢磨していける機会が増えていけば、どんどん(日本語が)強い学生が生まれていくのではないかと思います。

昨年の第一回のスピーチコンテストの写真を見ながら振り返ると、昨年の参加者はほぼ現3年生という、ものすごくアットホームな手作り感を感じます。しかし、あの手作りでやったスピーチコンテストが今の2年生、1年生の参加を目指す場所となり、今年は色々な学生たちが参加して、それぞれかなり頑張ってくれました。都会の武漢とはいえど、まだまだ日本人と普段交流する機会のない学生たちにとって、授業中のドリル練習とは違う、実際に日本語を使って何かをするという機会を得ることができたのは本当に良かったと思います。1枚目の写真と、3枚目の写真に同一人物も何人か写っていますが、1枚目の方の彼らからは気のせいかもしれませんが大きな成長を感じます。来年のスピーチコンテストの時には、私はもう任期満了していると思います。しかし、また後任の隊員が赴任して、第三回、第四回スピーチコンテストが続いていってくれたらと思ったりもします。最後になりましたが、企画段階のご相談から、当日の長丁場の審査員までしてくださった方々、スピーチの質疑応答用の質問作成に協力してくださった方々、当日友情出演でたくさん助けてくれた配属先の同僚たちに、心から感謝申し上げます。

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