2022/05/27 Fri
戦略
4代目隊員の重点戦略
そうなんです!
私はベトナム・ハノイのテレビ局に
「番組制作」という職種で
派遣されているのですが、
この局へのJICAボランティア派遣は
私で4代目になります。
↑ 配属先のVTV=ベトナムテレビ
JICAボランティアの主な役割は
以前の記事でご紹介したように、
「取材」「校正」「収録」といった
番組制作のサポートが中心です。
ただ、先輩隊員のご尽力により、
私が配属された当初から、
日々のルーティンワークは
既に軌道にのっていました。
そんな中で、
4代目の私は何をすべきか?
そう考えながら活動を始めて
1ヶ月ほどたった頃、
ふと思い立ちました。
「広報」に力を入れよう。
我々日本語番組チームがつくる
「ジャパンリンク」という番組は
放送開始から丸9年を迎えた長寿番組です。
しかも日本でいうNHKのような
大きな国営テレビで放送されているので、
ベトナムでは一定の知名度はあるのだろうと
配属当初は思っていました。
しかし!
「番組をご存知ですか?」と
ハノイの街中で尋ねると・・・
「いや、聞いたことないです」
「私あまりテレビ見ないので」
「へぇ・・・」
そんな反応が大多数でした。
番組の視聴ターゲットである、
「日本語を学ぶベトナム人」や
「ベトナムで働く日本人」でさえも。
どれだけ良い番組をつくっても、
それを見て下さる方がいなければ
私たちの仕事は意味を成しません。
日本のテレビ番組だと
視聴率という指標が毎日出ますが、
ベトナムでは全番組の視聴率を
調査するという習慣はなく、
普段どれほど見てもらえているのか
見当がつかない状態でした。
そんな中、
私が所属するベトナムテレビは
「テレビでの放送」以外に
大きな武器を持っていました。
それは、YouTube。
↑ VTV4公式YouTubeサイトより
「ジャパンリンク」が放送される
VTV4(外国語放送局)というチャンネルは
専用のYouTubeサイトを持っていて、
過去に放送された番組のほとんどが
アップされています。
私はここに目を付けました。
“YouTubeにアップされた番組の
「再生回数」を指標にすれば
知名度のバロメーターになる!”
“何よりYouTubeなら、
日本に住む方にも見てもらえる!”
日本に住むベトナム人は
約45万人もいますし、
(在日外国人の中で2番目に多い)
ビジネスでベトナムと関わる日本人も
年々増加しています。
“こうした方を視聴ターゲットに加え、
番組の存在を広く知ってもらおう!”
早速メンバーと出し合ったアイデアを
片っ端から実行しました。
主な作戦を3つ紹介します!
①「QRコード作戦」
YouTubeサイトにつながる
「QRコード」を名刺に入れたり、
番組紹介カード&チラシに
盛り込んだりして、
それをひたすらばらまくという、
アナログかつデジタルな作戦です。
②「SNS活用作戦」
↑ 同僚メンバー・ゴックさんのFacebook記事より
所属先の規定により
番組の公式SNSは作れないため、
メンバーそれぞれが個人のSNSで
番組告知や舞台裏紹介をしよう!
という作戦です。
私も慣れないベトナム語を使いながら、
ツールごとにターゲットを分けて
発信をがんばっています。
各種ツールへのリンクは
私のFacebookにありますので、
よろしければぜひご覧下さい!
フォローも大歓迎です!
③「メルマガ作戦」
個人のSNSだけだと
情報が届く範囲は限られるので、
企業や日本語学校の関係者に
番組の最新情報をメールで届ける
メールマガジンのような仕組みも
作ってみました。
これがきっかけで、
「日本語学校の授業に
番組を活用しています」という
大変ありがたいお話も
いただくことができました!
↑「ジャパンリンク」再生リスト (VTV4公式YouTubeサイト内)
広報強化の作戦を始めて、およそ半年。
「番組の知名度向上」という点では、
一定の効果が表れたように思います。
しかし、
「番組の視聴数増加」には
なかなかつながりません。
「ジャパンリンク」は
ベトナムの国営テレビがお送りする
至って真面目な情報番組なので、
「毎週見よう」という動機づくりが
非常に難しい番組でもあります。
どうすればもっと気軽に、
もっと幅広い方々に、
番組を見ていただけるだろうか?
その答えを模索していたある日、
私は同僚さえも驚く作戦に
打って出ました。
その作戦とは・・・
次回の記事でご紹介します!
★VTV4「ジャパンリンク」★
YouTubeでもご覧になれます!
(VTV公式サイト内再生リストへ)
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