JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ通信〜Heartful♡SidiKacem〜

はじめましてサフィ

新しい任地に引っ越してから2ヶ月ほど経ちました。

モロッコに来るときはスーツケース2つに収めてきたのに、今回引っ越しのために荷造りをしたら1年で荷物が3倍くらいに膨れ上がっていて驚きました。モノを捨てられないタイプの人間です・・

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前の任地と今の任地は電車で7時間、距離にしたら400キロほど離れています。モロッコは親切で世話好きな国民性と言われていますが、それとは別に県民性も確実にある!!と感じています。それぞれの環境にあった無理しすぎない暮らしを垣間見ると、こういう生き方もいいよなあと思います。

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引っ越しあるあるだと思いますが、最初は人にとにかく会い、紹介されます。

初めて聞く名前は覚えづらいし(その上発音も難しいので記憶から流れがち)、みんな同じ顔に見えてしまう(特に女性はフラをしていて髪の特徴は加味できない)ので顔と名前を一致させるのがとても大変です。名前被りが頻繁にあるので、“あの人と同じ名前だな・・”“この名前は4人目!!!!”と頭の中で神経衰弱しがち。

最初の1~2週間くらいは名前なんでしたっけ?と聞き直すことができましたが、時間が経つにつれだんだんと聞きづらくなってくるもの。同僚の会話に耳を澄ませてはああそうだった、と記憶を上書きしています。今一番怖いのは、不意に聞かれる「私の名前わかる?」という抜き打ちテスト。

そんなこんなで0からの再スタートが始まりました。人間関係も活動もまたやり直しか~~~と正直憂鬱に思ってしまうこともありましたが、昨年の活動スタート時のちんぷんかんぷん具合に比べると、会話の流れにあれ?理解できてるかも?と思うこともしばしば。知っている単語もだいぶ増え、配属先の部署や仕事内容がある程度わかるというアドバンテージのおかげで、こういう話をしてるという推測も立つようになっていました。アラビア語が少し喋れると知られるとあっという間に打ち解けられ(現地語を話すと基本的にものすごく喜ばれ、一瞬で距離が縮まります)、ちょっとしたことでも慣習がわかっているとスムーズに行くことも多々あります。

最近ほぼ同時期に全く違うジャンルの本と動画で「知識は誰にも盗まれない」という言葉に出会いました。経験が糧になっているような手応えを感じつつも言語化できずにいたので、この言葉が自分の中にストンと落ちました。前の任地で過ごしていた時間は無駄になったわけでも0になったわけでもなくて、自分の中にちゃんと残るし生きるものなのだなあと。そんなことに気付けた期間でした。

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身近なプチタクシーの色が白車体+青色ラインになりました。タクシーの色は街ごとに異なりますが、モロッコには一体何種類のタクシーがあるのかずっと気になっています。

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