JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ通信〜Heartful♡SidiKacem〜

いざ、アトラス!

日本には日本アルプス山脈がありますが、モロッコにはアトラス山脈があります。

山があるなら行かなくちゃ!と2泊3日のハイキングツアーに申し込んで、海外の山が好きな人と仲良くなれたらいいな~なんて呑気に思っていましたが、前日になってツアー参加者は私一人ということが判明。山でお友達つくろう計画はあっさりと打ち砕かれました。

前泊の地・マラケシュから登山口・イムリルへ、私のための送迎車で移動。ツアーには登山ガイド、料理人、ポーター(ラバ1頭)が私のためについてくれるという贅沢ぶり!なんだかすごいことになってるいる・・


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IMG_6715.jpegハヌートで3日分の食料を買い込み、ラバに積み込みます。ラバは100キロくらい運べるらしいです。重いのにありがとう・・

簡単なブリーフィングを終えて、いざ出発!整備された登山道というよりも、人が行き来していたら自然にできたような道ばかりで、矢印や標識の類は全くありませんでした。ひたすらガイドさんについていきます。

山の中腹でさあそろそろお昼にしよう!とラバに積んでいた荷物を解体すると、食料だけでなくガスタンク、鍋、包丁まな板、食器(紙皿ではなく陶器!)などがどんどん出てきて、あっという間に簡易キッチンがあらわれました。

日本だとカップラーメンとかフリーズドライ食品とか、簡単お手軽!な便利商品が登場する場面ですが、これからここで作ってくれるの?!と衝撃と喜びで目がギラギラでした。お昼ごはんはパンとサラダとミートボールタジン!山の中でこのクオリティのごはんが食べられるとは・・!

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登山ガイドと料理人は、イムリルの町で育った幼馴染のベルベル人とのことです。このハイキングでもベルベル人の住む村を通りかかることが多かったのですが、特に女性や子供はほっぺが真っ赤なのが印象的でした。

夕方には村に降りて宿へ。宿に着くと、おやつを用意してくれました。ポップコーンの上にビスケット。海外の山でよく見るやつだ~!と興奮。

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宿は食事なしの素泊まりで、調理台には水場のみ。必要なものは全部自分で調達するのがモロッコの登山スタイルのようです。他の登山客もラバと共にいました。ちなみに夜ごはんは野菜と牛肉のタジン

IMG_6753.jpeg食事の話ばかりですが、朝食はありとあらゆるパンのお供が並べられる、海外の山でよく見るやつ~!とこれまた興奮。私、今、海外にいるんだなあとこんなところでしみじみ実感しました。

2日目は、2023年の9月に起きた地震の被害に遭った村も通りかかりました。テントをちらほら見かけましたが、通りかかった地域では今はもうテント暮らしはしていないようです。

どの村にもモスクがありますが、車通りのない静けさかつやまびこ効果でアザーンがものすごく響きます。神聖さ倍増でした。


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お昼ごはんは豆のタジンでした。毎回違う種類のタジンが出てくるのは飽きなくて嬉しいけど、さすがのタジンもそろそろネタ切れでは?と思っていたら、その日の夜はスパゲッティでした。

夜空の星を眺めたり、ベルベル語を教えてもらったり、一緒に地図を眺めてあれこれ喋ったり、ガイドさんを独り占めして満喫できました。

3日目はあっという間にイムリルへ戻ってきてしまいました。まだ帰りたくない!!!と心の中で駄々捏ねていたのが漏れていたのか、「少し歩いたところに滝があるけど見に行く?」と誘ってくれました。マイナスイオン〜!

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2人のおかげで、とっても楽しいハイキングでした。

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