2024/04/20 Sat
文化
ラマダン記録 その3
ラマダン中、イスラム教について学ぶ機会が多くありました。そのひとつが「カドルの夜」
ラマダン月のラスト10日間のうち、奇数日目のうちの1日だけは千月分お祈りしたのと同じ意味があるとのことで、普段は家でお祈りしている人もモスクへ行って長時間お祈りをするようです。
ラマダン月の27日目、深夜の食事を終えてさすがにそろそろ帰ろうとすると、今日はこれからモスクに行くから家まで送るよとのこと。今から?!いつ寝るの?!と生活リズムに驚かされることばかりですが、信じるものがあるとここまで生活が変わるんだなあ・・と尊敬の気持ちでモスクへ向かう後ろ姿を見送りました。翌日聞くと、朝の5時までモスクでお祈りしていたとのことです。
イスラム教について知っているのは学校の授業で習った程度のことで、浅~い知識しか持ち合わせていませんでしたが、身近な人がイスラム教徒となれば興味関心もムクムクと湧き出てきて、知れば知るほど面白い世界です。知らないことを知るのは、知的好奇心を刺激されます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4月9日にラマダン月が終了しました。終了の仕方はとてもあっけないもので、フトールをいただきながら眺めていたテレビが「ラマダン月は本日で終了!」とアナウンスしたことで判明しました。(月の観測で決定するので、正確な終了日はわからないのです。)
数日前からイード(ラマダン月の終わりを告げる祝祭)に向けて新しいジュラバ(伝統衣装)を贈り合う場面を見てきましたが、イード期間は新しい服を着て、親戚のお家に挨拶に行くようです。初日は旦那さんの実家へ。
任地・シディカセムの中心部から車でおよそ10分くらいの距離でしたが、「シディカセムは何もない田舎だ!」といろんな人から言われる理由がよくわかりました。遮るものが何もない広ーーーい空の下で、牛・羊・鶏・馬があちこちでのんびり暮らしていました。
たくさんの家族が集まり、おしゃべりに花を咲かせていました。まるで日本のお正月のようです。
イード初日の月。昨日は新月だったんだろうなあ、というくらい細い三日月を発見!
約1ヶ月のラマダン月でしたが、普段は家族の元を離れて大学近くのシェアハウスで暮らしているお姉ちゃんも、毎週金曜日の夕方には家に戻ってきて家族と共に過ごしていました。「こうして家族と一緒にごはんを食べられるラマダンが大好きよ」と言う姿がとても印象に残りました。
イスラム教徒にとって大切な期間を一緒に過ごさせてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです!
SHARE