JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ通信〜Heartful♡SidiKacem〜

七味五悦三会

2024年はまるまる一年モロッコで暮らした年となりました。江戸時代の庶民の風習では、除夜の鐘を聞きながら七味:7つの美味しかったもの/五悦:5つのよろこび/三会:3人との新しい出会いを振り返り、全部あると「今年はいい年だったね」とお互い喜びあって大晦日を過ごしていたようです。ということで2024年の七味五悦三会を考えてみました。

【七味】IMG_2367.JPG

①ラマダン中のフトール(テーブルの上に所狭しと並ぶ料理が圧巻。)

②犠牲祭で食べた羊(現場を見たらお肉を食べられなくなるかと思っていたけど、それとこれとは別でした。)

③イワシ・炭火焼き(モロッコでは魚の皮と骨は残すのが一般的です。バリボリと丸ごと食べたら止められました。)

④フルーツジュース(果物が一年中豊富で安くて美味しい。幸。)

⑤ケフタ(モロッコの料理でいちばん好き。ほっぺた落ちます。)

⑥ミラウィ(モロッコのパンでいちばん好き。パン捏ねるのを見ているだけで楽しい。)

⑦焼きマシュマロ in 砂漠(同じ砂漠ツアーの方々に振る舞ったら一瞬で仲良くなれました。それまでジャパン!と呼ばれていたけど、翌日からマシュマロ!と呼ばれるように。)

美味しいものにはたくさん出会いましたが、何を食べるかよりも誰と食べるかで美味しさが桁違いになることを実感しました。みんなで囲むごはんは美味しいし、ひとりで食べるごはんはなんだか味気ない。私と一緒にごはんを食べてくれた皆様、どうもありがとうございます!!!

【五悦】IMG_2377.JPG

①海あり②山あり③砂漠ありの観光大国モロッコ、連休やバカンスを楽しみに日々生きています。「人生ではじめて!」をこの1年でたくさん経験しました。生活に慣れすぎてモロッコで暮らしているという事実をつい忘れがちなんですけど、新しい土地に足を踏み入れるたびにああここはモロッコだった、と自分のいる場所を思い出します。まだまだ見たい景色がたくさん!行きたいところもたくさん!

④エアメールを送りあったり、⑤日本からはるばる会いに来てくれたり、自分のために時間を割いてくれているのを感じられたのも嬉しい。エアメール受け取るときは毎回しっかりときめきます。わざわざモロッコまで来てくれるなんて恐悦至極です。今後ともどうぞよろしくお願いしますの気持ちです、何卒。

【三会】新しい出会いはとにかくたくさんありました。ご縁に感謝です。

①家に入り浸らせてくれる家族(自宅ではヒジャブ無し・パジャマスタイルのため写真は自粛)

②山のスーパーガイドチーム(1週間致し方なく風呂キャンだったため写真は自粛。笑)

人との出会いが自分の人生の幅を広げてくれることを実感!好きなことを突き詰めるのももちろん楽しいけれど、一人で生活しているとどうしても趣味嗜好は自分の知っているもので、自分の手に届く範囲で、と限られて狭まってしまいがちですが、全く違うところで生きてきた誰かと関わるって自分の守備範囲になかったことに出会うきっかけの宝庫で、たくさんのことを教わり、多方面への好奇心がむくむくでした。世界って広くて深いなあ~~~まだまだ知らないことだらけ。

③学校の先生たち 環境や物が充実していない中でも、いろんな工夫をして授業をしている先生たちがかっこいい!一人一人の“出来ること”に目を向けて、出来ないことに関してはそこまでネガティブに捉えていないような気がします。そしてとにかく子ども達への愛がすごい。日本の方がいいとかモロッコの方がいいとかではなくて、それぞれに適した考え方でやっているということをひしひしと感じます。IMG_2384.JPG

もちろん毎日楽しいことだらけなんかじゃなくて、ひっそり溜め息ついたり勝手に心を削ってしまうこともあります。でも七味五悦三会を全部見つけられたので、2024年は良い年だったということでしょう!!!

あっという間に1年が終わってしまって、モロッコでの生活も残り1/4となりました。2025年も穏やかに過ごせますように。

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