JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

中間報告会での発表

コロンビアJICA事務所でボランティアの中間報告会が行われました。

私は2017年4次隊の青年海外協力隊員として2018年3月にコロンビアに派遣され、およそ1年3ヶ月首都のボゴタで活動をしてきました。今回はこれまでの活動について発表する機会がありましたので、そのことについて書きたいと思います。

コロンビアでは赴任してからおよそ1年後に中間報告として、これまでの活動、そしてこれからの活動予定を報告することが求められます。派遣されている全ボランティアや関係者が聴講する中、カウンターパートと共にスペイン語で15分の発表を行います。1年以上住んでいるとは言えスペイン語での資料の作成、発表はなかなか大変でした。

私の活動について少しだけ。

私はコロンビアの国立職業訓練校(SENA)で働いています。SENAは貧しい家庭の子(おおよそ20歳前後)に無償で職業訓練をすることを目的とし、国民からSENA税を徴収して運営が行われています。

私の活動の目的は2つです。1つはSENAの先生にマーケティングの最新知識や日本企業の事例を教えること、もう1つは生徒に対して商売の楽しさや可能性、また日本の文化を教えることです。先生方は当然大学を出ていてマーケティングの知識を十分に持っているのですが、マーケティング分野は常に新しい知識が生まれるので知識をアップデートする必要があります。また、私は実務家として現場で実際に生きる知識、また知識やフレームワークをどのように実際の現場で使うのかを意識して教えるようにしています。生徒に対しては、今後商業分野で働く彼らが高いモチベーションを持って働いてくれるよう、視座の高い話をするようにしています。

発表は15分ですので1つ1つの活動について細かく説明は出来ませんでしたが、概要を分かりやすく伝えることはできたかと思います。また、同時期に赴任したボランティアの活動も知ることができとても良い刺激を受ける機会となりました。

文化や国民性が大きく違う中、言語の壁を超えての活動は正直うまくいかない事がほとんどです。「ボランティア」という性質も、相手組織にどのように関与していくかの1つの壁となることもあります。ベストな活動が難しい中でもよりベターな方法論を常に探しながら多くのボランティアが日々活動しています。私も負けないように、コロンビアの発展に少しでも貢献できるよう、少しでも多くの意味ある活動をするべく残りの期間を過ごしていきたいと思います。

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