JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

コロンビアの国技「テホ」

日本の国技は言わずもがな相撲です。世界でも広く知られておりコロンビアでも結構な数の人が「SUMOU」について知っていますが、コロンビアの国技「テホ(TEJO)」を知っている方はどれ程いるでしょうか?

テホとは1.5kgほどの鉛の球を15m離れた的に当てるスポーツです。コロンビア発祥のスポーツであり、コロンビアの首都ボゴタ近郊に住んでいた(現在でも15,000人ほどが住んでいる)先住民のムイスカ人が儀式として行っていたものがテホです。上の写真が的で、この的の中心に近い場所へ投げられた人の勝ちです。特徴は、何と言っても的の中心近くに火薬を配置することです。見えにくいかもしれませんが、上の写真に4つあるピンク色の三角の物体が火薬です。鉛玉が火薬に直撃すると大きな音を立てて爆発します。なぜ火薬を使うのかは不明ですが、とりあえずエキサイティングな感じを演出してくれます。

コロンビアではとてもポピュラーであり、上記写真のような街中にある建物で行われています。ビールなどを飲みながら夜ご飯を食べた後に楽しんでいる事が多いようです。仕事終わりにボーリングやビリヤードに行く感覚に近いかと思います。私は今回初めてでしたが15m先から的に当てるのは至難の技です。正式には15mということですが、初心者や力の弱い女性・子供は半分の距離やより近い場所から投げているようです。

上記の写真でおよそ7.5mであり、15mの半分です。1.5kgの鉛玉を投げて当てるにはかなり難しい距離で、一緒に行ったコロンビア人の友人も15mからではなかなか難しいと言っていました。シンプルでいて難しいところが面白さの秘訣なのかも知れません。

コロンビアで最も人気のあるスポーツは圧倒的にサッカーですが、他にもインラインスケートや自転車、バスケットボールもとても盛んです。首都のボゴタ郊外に住んでいる私の個人的な感覚では、週末に家族や友人とスポーツやジョギング、ウォーキングをしている人は日本より多い印象を受けます。日本と違い公園でスポーツをする為の設備が整っていることもありますが、自宅近くでのレジャーを上手く行っているようです。

今回はコロンビアの国技テホについて書いてみました。

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