JICA海外協力隊の世界日記

Luna in Uganda

籾殻くん炭作り

こんにちは!

最近、籾殻くん炭を活動先で作り始めました。

籾殻くん炭について全く知識がなかったのですが、調べていくうちにくん炭がいかに土壌や我々にとって良いものか理解ができてきました。

籾殻に関わらず木などは有機物からできており、これらが微生物によって分解されると今まで溜め込んできた二酸化炭素が再度放出されてしまいます。しかし、酸素に触れさせずに燃やすことで長期間炭素を貯蔵することができます。

炭素を貯蔵するということは二酸化炭素の放出の抑制に繋がり、温室効果ガスの問題にも役立てることができます。

そして土壌に混ぜたときの効果についてです。

①多孔質でたくさんの穴があり微生物の住処となる(くん炭自体には肥料成分はありませんが、堆肥などと一緒に撒くことで力を発揮します!また、水を溜め込むことができるので保水性・排水性がいい土壌にしてくれます)。

②アルカリ性であること(稲は弱酸性の土壌を好みます。しかし土壌は雨などの影響で酸性に偏りがちです。そこでアルカリ性のくん炭を土壌に撒くことで酸性から弱酸性にしてくれます)。

③ケイ素がたくさん含まれている(稲にとってケイ素は必要な要素で、葉を硬くしたりコーティングをしてくれる効果があり、病気などに強くなります)。

また、籾殻は元々お米の副産物であるため、安く手に入れることができます。燃やすだけなので安価に作ることができるし、撒きすぎによる心配もないとはいえませんが、たくさん撒く必要があるため、撒いたことによるリスクは少ないと言えると思います。

くん炭器を鍛冶屋さんに作成してもらい、実際にもみ殻くん炭を作ってみました!

過去にもくん炭を作ったことがあるスタッフも多く、何も言わずとも火種を用意してくれ、、、あっという間に籾殻くん炭が完成しました。

100Lのもみ殻(20kg)は1時間ほどでくん炭になり、重さは10kgほどに!体積も重さも半分ほどになりました。

350度以上で作る必要があるくん炭、今回温度を測ってみたら500度を超えていました。

この後の熱を下げる作業も重要で、火が収まったと思っていても実は燃えていて、そのまま燃え続けると灰になってしまう恐れがあります。

今後の活動でくん炭を使う予定があり、たくさんの量が必要となるのでどんどん作っていこうと思います。

読んでくださりありがとうございました!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ