JICA海外協力隊の世界日記

はなこのタイ、これ!

漢字デザイン

タイに暮らして1年半になります。日常会話のタイ語は少しずつ慣れてきました。しかし、タイ文字には全然慣れていません。

読めない、書けない…。

協力隊の応募動機のひとつに「外国人」になりたい、日本語教師として学習者の気持ちを共有したいという気持ちがありましたが、生活の中で文字が読めないということはかなりストレスだなと感じます。

日本語学習者にとっても、文字学習は大きな壁です。中でも漢字学習は興味をもちつつも苦手意識が学生がたくさんいます。

そこで、初めて漢字を学ぶ高校1年生向けに授業を考えました。

まず、漢字40字のカードをつくります。表に漢字、裏に漢字の読み方と意味(タイ語)を書きます。学生は、自分の好きな漢字カードを選び、新しいカードにその漢字の意味をあらわすデザインを描きます。

ひらがなとカタカナは表音文字であることに対し漢字は意味を含む表語文字であることを理解し、さらに、楽しく漢字を学ぶストラテジーを身につけることが目標です。

デザインは、実際の漢字をベースにしなければいけないので、漢字をよく見てデザインを考える必要があります。この「よく見る」「連想する」という時間が文字の形を認識するために必要なのではないかと思います。

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これは、百という漢字のデザインです。この漢字を横に倒すと100に見えるという発想です。

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七も同じ発想でした。日本人には見えないものが見えているんだなぁと感じました。

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母という漢字のデザインは、怒っているお母さんの顔。父という漢字のデザインは困っているお父さんの顔。それぞれ別の学生の作品ですが、ペアで見ると味わい深いですね。

学生に漢字は難しいという気持ちが芽生える前に、「何に見えるかな?」「どうやって覚えようかな?」と漢字を観察するくせがつけばいいなと思います。

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