2020/02/27 Thu
生活
任地の生活~古き良きラテンアメリカ
任地のグイノペ市の生活の様子について書きたいと思います。
日本語に当てはめると市という表現になりますが、規模や雰囲気は町といった印象です。
約200.6㎢の土地に約8,600人が住んでいます。首都テグシガルパに比較的近いこともあり、毎日首都に通勤通学する人も少なくありません。同様に、首都から通勤してくる人もいます。
多くの中南米の自治体は、教会を中心に公園や広場があります。写真のように、グイノペ市も教会の横に公園、市役所があります。中南米の建物はコンクリートや土レンガの壁をペンキで塗ってカラフルにしています。青い空に生えてとても素敵です。
市内には色々な動物が人間と同じように歩いています。ペットを飼う理由は、ガードとしての犬、鼠を捕ってくれる猫、たまに兎(田舎の方では食べるらしい)に加え、家畜として牛、卵をとったり野菜くずなど残飯を食べてくれる鶏、理由は分かりませんがガチョウ、薪や収穫したコーヒーを運搬するためのロバなど本当に沢山の動物に遭遇します。
最初は通り過ぎるときに怖いと思っていましたが、今はだいぶ慣れて自宅アパートの大家さんが買っている動物達と遊んであげたりしています。
馬は立派な移動手段。写真のようなカウボーイハットの男性が馬でさっと通り過ぎる姿は「ラテンアメリカっぽい~」といつも思います。山間の町なので、車よりもバイク、さらにバイクでも通りにくい道が悪いところは馬が便利だそうです。自動車税もかからないとのこと(^^)
こちらは伝統的な家です。標高が高いところですが基本的には暑いところなので風通しが良いつくりです。軒下に沢山の薪が積んであります。今はだいたいの家庭に電気コンロかガスコンロがありますが、伝統的な薪を使った窯も併用している家庭が多いです。
停電やガスが切れても料理が出来るので、お母さん達はいつも家事に励んでいます。電気やガスがあると、無い時のことを憂う必要が出てくる…そもそも無ければ考える必要もない。この気づきは途上国で生活してみて得られました。そして、窯で焼いたトルティーヤ(トウモロコシの粉の薄いパン)は美味しいです。
問題もあります。薪を使うので山の木を伐ります。木が減ると水資源が脅かされます。山があるので年中水が枯れることはありませんが、昨今の気候変動の影響か雨季の降水量が少ないと住民は言っていますので、木が減ることは見過ごすことができません。
ホンジュラスにいるほとんどの協力隊の任地はもっと大きな市で、日本にいるのとあまり変わらない生活ができます。一方で、ホンジュラスの大部分の地域は、グイノペのような開発の遅れた地域が多いと思います。開発が進む中南米のなかで、伝統的な生活を知ることができる貴重なグイノペの町です。
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