JICA海外協力隊の世界日記

セルビア便り

ロズニツァのはなし

Zdravo! ズドラヴォ

セルビア観光隊員の星野です。

年末年始も観光局は通常営業で、気づいたら年が変わっていました!

今年も健康で充実した年になりますように。

そして、世界が少しでも平和に近づきますように。


それでは今回、

満を持して

配属地、ロズニツァについてお話ししたいと思います。

ロズニツァ市の俯瞰図。市が管轄する村や町の位置が分かります。行き止まりのような赤マークはボスニアとの国境検問所。ロズニツァ市.png

Loznicaは、セルビアの西、隣国ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境ざかいに位置します。

市全体の人口は約7万人。市街地の人口は2万人ほどと小さなまちです。

日々の暮らしには申し分ないほど便利な一方、自然も豊かで、とても住み良いところです。

配属先の観光局は市の外局。インフォメーションセンター兼事務所がメインストリートにあり、月曜〜土曜 8−20時(土曜10−18時)で営業しています。


パステルカラーが素敵な観光局。元々は刑務所として使われていた建物だとか…!TOGL.jpg
地元の企業や手工芸にこだわったお土産物がたくさん!TOGL1.jpgTOGL2.jpg

貿易や紡績で盛え、多くの文化人を輩出してきたロズニツァには魅力がたくさん。

メインストリートの名前は、ロズニツァ出身で、セルビアの500ディナール札の顔である地理学者 Jovan Cvijićの名前が付いています。同じ通りには、画家、映画監督、作家、評論家と幅広く活躍したMića Popović夫妻のギャラリーも。通りの先には、同じくロズニツァ市が誇るセルビア語の大家で10ディナール札の顔、Vuk Karadžićの名を冠した、市民ホールがあります。

ちなみに現大統領夫人の実家もロズニツァだったり!

夫人とは先日の手工芸イベントでちょっぴりお話しさせて頂きました!

セルビアのお札。この人もあの人も、ロズニツァゆかりの人物。ちなみに100は二コラ・テスラです。novac.jpg

ロズニツァ市の観光スポットは、市街地、Tršićトゥルシッチ、Banja Koviljačaバニャ コヴィリャチャと大きく3地域あり、車があれば1日で回れます。

市街地には上記のような活気あるメインストリートを中心に、教会や博物館、市場、美味しいレストランや雰囲気の良いカフェがたくさん。再開発も進んでおり、新しいスタジアムが竣工しています。観光局主催のイベントも数多くあり、中でも7月のリラロフェスティバルは必見です!

奥に見えるのは、まちの中心を流れるシュティラ川に架かるおしゃれなカフェ小川沿い.jpg教会.jpgmosaic.jpgstadium.jpg

Tršić、Banja Koviljačaは、市街地からそれぞれ車で10分ほど行ったところにある場所で、一方はセルビア伝統の古民家が残る緑豊かな村、もう一方は王族も利用していた温泉が湧く、美しい公園、と様々な観光資源があります。

その他にも、四季折々美しいドリナ川や、第一次世界大戦では激戦地となり現在は絶景を望むグチェヴォ山、美しいトロノシャ修道院など、おすすめスポットは尽きません。

letoutrsicu.jpgjesenubanji.jpgDrina.jpgzimanagucevu.jpgtronosa.jpg

豊富な観光資源を有するロズニツァ。

昨年末には、ついに首都から高速道路が直結し、車で1.5時間の距離になりました。

一方で課題も多くあり、例えば地域住民にはこの3地域がひとまとまりのように感じられるのですが、初めてロズニツァに来られた方への広報はまだまだ弱く、観光客の回遊を促せていないと感じています。

試行錯誤、認知を高めていきます。

地図.png


◼︎ロズニツァ市360°マップ(英語)

◼︎ロズニツァ市観光局サイト(英語)

◼︎観光パンフレット(英語)

Tršić、Banja Koviljačaについては、次回以降またご紹介させてください。

それでは今回はこのあたりで

Ćao!

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