JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#164 発見!ボリビアの小学校と日本の小学校の違いと共通点【小学校教育/重松】

2025年度1次隊として、ボリビアのラパスで小学校教育の分野で活動している重松雅博です。日本では10年間、小学校教員として勤務していました。今回は「自己啓発休業」という休職制度を利用し、日本の職場に籍を置いたまま参加しています。

ボリビアに来て約8か月が経ちました。自己啓発休業制度を利用した現職参加のため任期は短く、残りは1年を切っています。時の流れの速さに驚くばかりです。こちらでの生活スタイルにも少しずつ慣れ、現在は心身ともに健康に過ごしています(最初の3か月は体調を崩しがちで大変でしたが)。目の前の活動に全力で取り組みながら、帰国後の進路についても少しずつ考え始めているところです。

今回は、私の配属校(n1)ではありますが、ボリビアの小学校と日本の小学校の共通点や違いについて紹介したいと思います。(上の写真は、先日、短期ボランティアとして福岡大学サッカー部の学生が配属先に来てくれた時の様子です。子どもたちは大喜びでした。)

※福岡大学連携事業 サッカー短期隊員の記事はこちら↓↓↓

#146【番外編】福岡大学連携短期隊員 サッカー編 | ボリビア便り(ボリビア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記

① 学校施設編

まず1つ目は学校施設についてです。私の配属校は1年生から6年生まで各学年3クラスずつあり、それぞれに教室があります。1クラスの人数も3035人ほどで、日本と大きくは変わりません。

教室の中を見てみると、校舎はレンガ造りのため、室内はひんやりしています。教室の前には黒板(ホワイトボード)があり、児童机は前を向いて並んでいます。この配置は日本の学校ととてもよく似ています。実はこのスタイルは、西洋の教授法に由来するもので、先生1人が多くの子どもに教える際に効率的な形として、世界中で広く採用されています。ちなみに、机や椅子をよく見ると日本の国旗のマークがついています。これは日本の支援によって提供されたものだそうです。

また、私が驚いたのは職員室がないことです。先生方は出勤すると自分の教室へ向かい、児童が下校した後も教室で作業をしたり、そのまま帰宅したりします。先生同士が一か所に集まる機会はあまりありません。日本では職員室で先生同士が相談したり、教材を一緒に作ったりするのが当たり前でしたが、自分にとっての「当たり前」が、必ずしも世界の当たり前ではないのだと実感しました。

さらに、学校の中には売店があります。日本では私立学校や高校で見られることがありますが、ボリビアでは公立小学校にもあります。売店では、お菓子やサンドイッチなどの軽食、ジュースなどが売られています。値段も子どもたちが買えるような良心的な設定になっており、休み時間になると売店の周りには楽しそうな子どもたちの声が広がります。

② 学校生活編

2つ目は学校生活についてです。ボリビアの多くの学校では二部制がとられています。これは、同じ校舎を午前と午後で別の子どもたちが使う仕組みです。私の配属校は午前中のみ授業が行われ、午後は校舎が閉まっています(これは少し珍しいそうです)。

1日の流れは、朝8時に授業開始です。ただし、遅れて登校してくる児童も多く、8時ぴったりに全員が揃うことはあまりありません。

授業時間は制度上は1コマ40分ですが、私の配属校では2コマ続けて行うことが多く、80分授業になります。特に低学年の子どもにとっては、80分間座って学習を続けるのは発達段階的にも難しい面があります。子どもたちが集中して学ぶためには、活動を細かく切り替えるなどの工夫が必要だと感じています。

また、日本の学校には給食がありますが、ボリビアでは午前または午後のどちらかだけの登校なので給食はありません。その代わり、パンやビスケット、果物、牛乳やフルーツジュースといった軽食が提供されます。

1040分から20分間の休み時間があり、子どもたちは中庭で遊んだり、売店でお菓子を買ったりして思い思いに過ごしています。

その後、最後の授業を行い、1220分に下校です。下校時には多くの保護者が迎えに来ます。また、遠方から通う子どもたちはスクールバスで帰宅します。子どもたちが帰ると、先生たちの勤務も終了です。中には午後から別の学校で働く先生もいるそうです。

なお、日本の学校のような掃除の時間はなく、学校管理のスタッフが校舎や教室の清掃を行います。

③ 子どもたちの様子編

3つ目は子どもたちの様子についてです。ボリビアでも日本のアニメはとても人気があります。私の感覚ではありますが、「鬼滅の刃」「ドラゴンボール」「ポケモン」「ナルト」などのキャラクターのグッズを持っている子どもたちをよく見かけます。子どもたちとはアニメの話で盛り上がることも多いです。

また、学習面では、一生懸命考える姿や、問題が解けたときの嬉しそうな表情などは、日本の子どもたちとまったく変わりません。理解しようと真剣に考える姿、自分の考えを伝えたくて思わず体が前のめりになる姿、そして「わかった!」と笑顔になる瞬間。そうした姿に、私自身も日々エネルギーをもらっています。(上の写真は、算数の学習で10の合成をペットボトルキャップを使って考えている様子と位取りを数字のカードを使いながら考えている様子です。)

ボリビアに来て8か月。本格的に活動できる時間は、残り約1年です。うまくいかないこともありますが、子どもたちが学ぶことの楽しさを感じたり、算数の内容を理解できた喜びを感じたりできるように、自分にできることを、自分にできる範囲で精一杯取り組んでいきたいと思います。

それでは、またお会いしましょう。お元気で。Nos vemos!

文責 重松 雅博(2025年度1次隊/小学校教育/ラパス県ラパス市)

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