2025/06/13 Fri
オキナワ 活動 環境教育
#33 ボリビア環境教育隊員の現実【環境教育/島尻】


Hola, こんにちは, ハイタイ
バトンリレー第11弾!!環境教育隊員として活動している、島尻まいです。
私の任地は、ボリビア東部・サンタクルス県にある「オキナワ」という場所。
↓↓ オキナワについては過去の先輩隊員のブログもぜひご覧ください。 ↓↓
#22 感謝 ~Muchísimas gracias~【青少年活動/家弓】 | ボリビア便り(ボリビア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記
ここは戦後、沖縄県からの移民によって開拓された日系移住地ですが、現在では人口の約9割がボリビア人です。そのため、私の職場もボリビア人のみ、また仕事で関わるのもほとんどボリビア人となっています。
自然豊かで、サンタクルス市内ではなかなかお目にかかれない野生動物に出会えたり、釣りができるのも、オキナワの魅力の一つ。↓↓ こちらも参考にどうぞ ↓↓
オキナワで出会える野生動物たち | めんそーれ もうひとつのオキナワ日記(岸本 明莉) | JICA海外協力隊の世界日記
そんなオキナワでの私の職場は、オキナワ市役所!
私は沖縄出身なので、最近自己紹介をする時には、「日本の沖縄から来たウチナーンチュ(方言で沖縄県民)で、ボリビアのオキナワのオキナワ市役所で働いてます」と、なんとも沖縄主張が強い1文になってしまいます(笑)
そんな私が、ボリビアで環境教育隊員として働いて直面した、現地の環境問題について紹介していきたいと思います。


ある日、活動先となる学校を探すため、学校を1校ずつ回って調査をしていた時のこと。
「私がこの地域の子供達の環境意識を変えてやるんだ!」と意気込みながらある学校にお邪魔すると、なんと入り口のすぐのところで、校内のゴミや切った枝を燃やしているではありませんか...!!
来て3秒で打ち砕かれる心。
まあ落ち着けやと言わんばかりに、燃えるゴミの前でくつろぐ遠い目をした牛さん。
とりあえず笑うしかなく、ボリビアの洗礼をひしひしと感じながら帰った記憶があります。
また、別の学校で聞き取り調査をしていた時にも、校長先生が「学校コンポストをしたいんだけど、うちの警備員は物を見ると燃やしたくなってしまう習性があって、何回言っても全部燃やしちゃうのよ〜」とお悩みを共有してくれました。
え...習性のクセが強い...
頭の中は若干困惑状態でしたが、まあそういうこともあるかと自分を納得させて、とりあえず違う活動案を提案しました。


ここまで読んで、ボリビア一体どうなっているんだ!と思った方もいるかもしれません。
でも実は、こうした現状には背景があります。
・市や学校の資金不足により、ゴミ箱を地域内や校内に十分に設置できない
・回収されたゴミも、適切なゴミ処理場がなく、そのまま土地や川を汚染してしまう
・ゴミを放置すると野良犬が漁り散らかしてしまう
こうした事情から、ポイ捨てしたり、その場で燃やしてしまった方が簡単かつ、時には合理的と考えられているのです。
とはいっても、環境教育が足りていないというのもまた事実。
残り約1年の任期で自分に何ができるのか。
少しずつ地域の環境意識向上に貢献できるよう、楽しみながら毎日活動しています。
¡Vamos! 頑張ろう!チバリヨ〜
文責 島尻 まい(2023年度4次隊/環境教育/サンタクルス県オキナワ市)
➡➡ それでは、次の隊員にバトンパス!
SHARE