JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

語らせてください!〜ボツワナの布「レテイシ」の魅力〜

皆さんこんにちは!

トロクウェン・環境教育隊員の中屋美里です。

早いものでボツワナに来てから1年が経ちました。生活や環境に慣れるまでは大変なこともありましたが、ずっと来たかったアフリカで大好きな子供と関わりながら、関心のある環境分野に取り組めていることを思うとなんて幸せなことなのだろうと感じます。

そして、ボツワナにはさらに私をハッピーにしてくれるものがあります!

それはレテイシ(Leteisi)もしくはジャーマンプリント(German print)と呼ばれる伝統布です。ということで今回は、土日に暇さえあれば布修行をしている私のレテイシ愛にどうぞお付き合いくださいませ。

レテイシは別名ジャーマンプリントとも呼ばれていて、その名が示すとおりドイツに起源を持つ藍染布です。と言ってもドイツから直接伝わったのではなく、南アフリカを経由して伝わったとされています。

諸説ありますが、この藍染布は東ケープ州やクワズール・ナタールといった地域に貿易を目的として入植したドイツ人によって、南アフリカへもたらされたと言われています。その後、このドイツ人入植者らの需要を満たすため、ヨーロッパから布が輸入されるようになりました。

19世紀末期になると東ケープ州のコサ族の女性たちの間で人気を博し、徐々に伝統的な動物皮の衣服に代えてこの布を着用するようになりました。コサ族の女性たちはこの布を「ウジャマニ(Ujamani):ドイツのもの」と呼び、自分たちの衣装に取り入れたそうです。

そしてボツワナには南アフリカから持ち帰った人や南アフリカにいる親族との繋がりなどを通じて、この布が伝わったとされています。

ボツワナの首都ハボロネにあるAfrican mallにはレテイシを販売している布屋さんや仕立て屋さんが集結しています。ここで布を見ているとあっという間に時間が溶けてしまいます。。。

新品のレテイシは少し生地が硬く、水を通すと柔らかくなります。生地が硬い理由はでんぷん糊が付いているからで、当時はヨーロッパからアフリカまで海路で生地を運ぶ際に、生地が傷んだり塩害や害虫の被害を防ぐために硬く糊付けされていて、現在もその製法が受け継がれています。また、レテイシは少しろうそくのような独特な匂いがするのですが、それは染料である藍の匂いだそうです。

IMG_9451.JPG

柄のプリントに関してもかつての技法が用いられています。初めにローラー捺染(なっせん)という製法で生地に柄をプリントし、最初にベースとなる色を生地全体に染色します。染色された生地は、柄が刻まれた銅製のローラーに通されます。ローラーに挟まれている間に生地に弱酸性の溶液をかけ、柄の部分だけを抜染することにより生地に柄がプリントされます。

<参考> https://www.knowbotswana.com/botswana-attire-leteisi.htm / lhttps://cradle-lifestyle.com/blogs/southafrica/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E5%B8%83-%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%A7

和柄のようなデザインから大柄で目を引くデザインまで色々な雰囲気を楽しめます!

IMG_3739.jpg

タンザニアの「キテンゲ」のようなカラフルなアフリカ布もとても素敵ですが、レテイシの落ち着いた雰囲気やシンプルな柄もまた違った雰囲気でとても素敵です。そしてこれを身に纏うボツワナの方々がとっても素敵なのです!街中でレテイシを着ている方を見るとついジーッと見てしまいます。(笑)

IMG_7362.jpg

レテイシを使った小物もとってもかわいくて眺めているだけで幸せな気分になります。あーかわいい❤︎

 IMG_9481.JPG IMG_9482.JPG

コミュニティ開発隊員が現地の方の収入向上を目指して行なっている取り組みの中で、レテイシを使用した商品の開発を行なっています。こちらもとってもかわいくて、売上が現地の方のサポートに繋がる素敵な取り組みです。(ボツワナ代表的な観光地であるマウンやカサネのお土産屋さんなどで販売されています。)

私も環境教育の隊員として8月に行われたコンシューマーフェアで、レテイシの切れ端を使ったキーホルダー作りのワークショップを他の環境教育の隊員と協力して行いました。(その時の様子はコミュニティ開発隊員の平石さんがこちらの世界日記にまとめてくれています!→https://world-diary.jica.go.jp/JICA_Botswana/cat2589/_2025.php

というのも、仕立て屋さんでは毎日このかわいいレテイシたちの切れ端が捨てられているのです。。もったいない。。。来年からは学校での活動以外に、もう少し本格的に切れ端を使用したリサイクル商品の開発をしたいと考えています。

アフリカの布というと派手でカラフルなイメージがあると思いますが、レテイシのようにどこか落ち着いた雰囲気で素敵な布があることを知っていただけたかと思います。ついアフリカを一括りにイメージしてしまいがちですが、こうして布に焦点を当ててみても分かるように国によって様々な違いがあるなぁと改めて感じました。

ボツワナの「レテイシ」いかがでしたでしょうか?少しでもこの魅力が伝わっていましたら嬉しいです!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ