JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア便り

#11 食べた料理の値段は自己申告⁉

”Sudah makan ? (スダッ、マカン?)”

「ご飯たべましたか?」

理学療法士隊員の三井健司です。以前、マレーシアの料理は美味しいということを紹介しました。ぜひこちらもお読みください(マレーシア料理は世界一美味い!)。今回はマレーシア料理を食べれる食堂についてです。自宅の近くにある食堂を例に挙げて紹介します。ここにも日本とマレーシアの文化の違いがあり、私にはとても興味深く思えます。


1.ワンプレート

 料理はビュッフェ形式で並んでいます。一つのお皿に先ずご飯を盛り、その後好きなおかずを加えていきます。スタッフが盛ることもありますが、自分で盛ることの方が多いです。基本はワンプレートに前菜からデザートまで全て乗っています。


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2.右手を使って食べる

 食べる前に手を洗って、右手を使って食べます。特にマレー系、インド系の方は宗教的背景から、右手で食事、左手でトイレでお尻を洗うという習慣があります。お店にスプーン、フォークもありますので、それを使って食べることもできます。上手に手を使って食べるコツは、手の平を使わずに指先のみで食べることです。上手に食べられたかは、食後に手の平が料理で汚れているかどうかで分かります。


3.支払いは後払い自己申告制

席に着いて食べ始めていると店員さんがやってきます。その時、自身の盛った料理を伝えると店員さんが付箋に値段を書いてテーブルに貼っていきます。食後、それをレジに持っていき会計します。お店が多忙な時は付箋が貼られずに食事を終えてしまいますので、レジで自分が食べたものを申告して計算してもらいます。このように食べたものを自己申告するという、人の良心に従ったシステムになっています。お店に信頼されている感じがして少し嬉しい気持ちになります。


食堂でご飯を食べるだけでも、日本の当たり前との違いがたくさん見つけることができます。日々驚くことばかりですが、その違いを否定せずに面白いと思うことが大切だと思っています。「ビュッフェ形式」、「ワンプレートの料理」、「付箋を使った支払い」にしてもデジタル技術を使わずとも効率的に物事が動くように工夫された結果なのでしょう。この様によく考えると、当たり前の違いの中に実は一定の合理性があるのだと気付くことができます。

お読みいただきありがとうございました。それではまた次回にお会いできるのを楽しみにしています。

”Jaga Diri Baik-baik‼(ジャガ、ディリ、バイバイ‼)”

「自分を大切にお過ごしください!」

スランゴール州クアラ・クブ・バル 理学療法士 三井健司

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