2025/05/22 Thu
人 小学校 活動
支援センターでの週予定を紹介


フィリピン(障害児・者支援)隊員のKanechiです!
セブ島にある小学校の特別支援センターに派遣されています。
障害のあるお子さんが自立するための手助けをしています。
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日本とフィリピンの学校の時間割に違いはあるのか?
本日は、行事等がない日の特別支援センターでの
一般的な一週間のスケジュールについて紹介していきます。
ついでに、トップ画像は学校のグラウンドで行われた金曜日のヨガクラスの時の様子です。
日本の公立校で働いていた際、年に2回しか授業参観がなかったのですが、
赴任校では毎週木曜日と金曜日に保護者と生徒が一緒に授業を受ける機会があります。
保護者・学校が協力して子どものために教育できる機会があるのが、とってもいいなと思います!
フィリピンには特別支援の隊員が私を含めて3名いるのですが、
学校によって生徒の登校日数・授業内容は全く異なるようです。
8時前後に生徒は保護者と一緒に登校してきます。就労移行クラスの生徒は毎日登校し、
月から水は8時から午後3時まで、
木金は10時半ごろまで授業を受けます。
<8:00-9:00 アウトドア活動>


生徒が自主的に校庭を何週かした後、トレーニング用の障害物をこなします。
これが朝のルーティンになっています。
学校に到着した人たちからそれぞれのペースで始め、一人でできない生徒は保護者が付き添っています。
グラウンドが広く芝生で気持ちがいいです。
<9:00-10:00 自閉症の子どもとの個別セッション>
ランニングを終えた自閉症傾向の子どもが教室にやってきます。
現在3名所属しており、それぞれの特性に合わせて個別のセッションを行っています。
ねじ回しや積木など、一つの課題をクリアすると、次のテーブルに移っていく形式になります。
作業が終われば3名は帰宅します。
この間に3名以外の生徒は屋外で休憩し、おやつを食べて休憩しています。
<10:00-11:00 ICTの授業・お金の授業>
運動を終えた10名程度の就労移行期の生徒が教室にやってきます。
写真の右側にイスと、デスク、黒い箱が写っていますが、赴任校には生徒一人一人にタブレットがあります。
生徒がタブレットを自由に使用できる時間が1日に一時間以上あり、自分のすきなユーチューブを見ています。
この時間をもっと有効に使えないかと思い、担当の先生と相談し、最近はお金の授業を行っています。
<11:00 -調理クラス>


簡単な調理の練習をしています。
(これは、トロンを作っているところです)
★ 初めての調理実習~フィリピンのバナナ春巻き~| フィリピン便り(フィリピン事務所)
月曜日と火曜日は調理練習をする時間、販売ができそうなときは水曜日に学校の食堂に実際に売りに行きます。
<13:00―15:00 職業訓練>
私が赴任する前からずっとモリンガ摘みを授業で行っていたようです。
モリンガとは栄養価の高いスーパーフード、
フィリピン人にはとても身近な食材で、スープに入っていることが多いです。
モリンガを一枚一枚茎から手作業で切り離し、乾燥させ、モリンガティーを作っています。
並行して、布草履を制作したり、工作をすることもあります。
「遊びを通して学ぶ」が元カウンタパートのモットー。
学問的なことよりも、遊び要素を含んだ運動や自立活動に力をいれています。
。。。
フィリピンでは体育の授業があること自体が珍しく、赴任校のように毎日朝に行っているところは少ないです。
就労移行期の生徒のメンタルが安定していることが多いのもきっと毎朝の運動のおかげ。
先日行われたSNEDオリンピックでは1名の生徒が水泳部門で全国大会に出場することになりました。
★ 個性が輝くSNEDOlympics | フィリピン便り(フィリピン事務所)
また赴任校では保護者が生徒を授業でサポートする場面が多く、
教員と保護者が協力して学校教育が行えるという環境があるのも衝撃でした。
。。。。
こうした学びのスタイルや環境の違いを実際に体験することで、
教育の在り方について深く考える機会が増えています。
生徒たちにとって本当に必要な学びとは何かを問いながら、私自身も日々学び続けていきたいです。
【 カネチ/障害児・者支援 】
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