JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

晴れなのに洪水?〜フィリピンの洪水事情〜

こんにちは!フィリピンマーケティング隊員のミホです。
ルソン島オロンガポ市にあるNGOで、貧困地域のお母さんたちが作る
ハンドメイド雑貨の販路拡大に取り組んでいます。
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先日のSaka隊員の投稿にもあった通り、フィリピンは現在、雨季真っ盛り
★ 雨宿り☂ | フィリピン便り(フィリピン事務所)

そしてフィリピンでは、大雨が降ると洪水もついてきます。

こちらが去年の台風時の私の家の前の様子です。

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大人の膝上、ひどい時には腰ぐらいまであっという間に水位が上がってしまいます。

私の家は2階なので水の被害はありませんが、水道や電気が止まったり…

そして一番困るのは、排水機能が間に合わずトイレが流れなくなることです。

去年は初めての洪水にあたふたしていましたが、

2年目にもなるとこのくらい降ると洪水するな、という予測ができ、

事前に食料備蓄などの対策ができるようになってきました。

そんな洪水慣れっこの私ですが、最近初めて知った新事実がありました。

それは、"雨が降らなくても洪水になる” ということです。

先日、マニラの海沿いに位置するマラボン市を出張で訪れた時のこと。

朝8時に着いて、用事を済ませて10時ごろ外に出ると…

たった2時間で街が水没していたのです。

朝から雨も降っていないし、なんなら快晴。 理由を聞くと、

海沿いの地域では満潮時に水位が上昇し、川が溢れ、雨が降らなくても洪水が起こるのだそうです。

こんな時に大雨や台風が重なったら…と思うと恐ろしいです。

水も濁っているため、蓋があいたマンホールに落ちてしまう事故も多いのだとか。

そんな日々洪水と隣り合わせなマラボンで活躍するのが、こちらの自転車式トライシクル。(写真右奥)

普段私たちが使っているのはモーターバイクのトライシクルですが、

洪水時はエンジンがダメになることもあり、自転車が貴重な市民の足になります。

洪水するたび、大災害レベルでは!?とヒヤヒヤしてしまうのですが、

いつも通りだよ〜とサンダルでじゃぶじゃぶ歩く現地の方々は本当にたくましいです。
(でも絶対に真似しないでください!)

慣れてきたとはいえ、水の災害は恐ろしいですし、何より衛生的にもよくないので、

天気予報はもちろんのこと、潮の満ち干きも事前にチェックしておきたいですね。

【 ミホ/マーケティング 】

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