JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

楽しい応酬【ウサノーナ】

さて、新年ですね。ウサノーナです。
別記事でも紹介しましたが、スリランカではあまり新年イベントはありません。


キリバット(ミルクライス)が振る舞われたり、
誕生日によくあるショートイーツパーティーみたいなことは職場でありますが…

というわけで、コンピュータ隊員 兼 現地食材での日本食開発隊員としては
ぜひとも現地食材で日本食や、日本について知ってほしいわけであります。(特にスリランカは今日本ブーム)

昨年度は三食団子を披露したのですが、今年は元旦が出勤でなかったので、

近所の馴染の商店のおじちゃんのところに、ちらし寿司と芋きんとん(写真撮りそびれました…)を振る舞いました。

IMG_20250101_172740.jpg

具材は酢、塩、砂糖、ライム、モルディブフィッシュ(こちらの出汁的な)、グリーンピース、
こちらで買えるマッシュルームのようなしいたけのようなもの、薄焼き卵、きゅうり、干しエビ

赤みのある具材(人参など)を入れ忘れてしまいましたが、なかなか再現度高く仕上がりました。(見た目は悪くてすみません…)

とはいえ、ご飯を甘酸っぱくしている時点でウケはかなり狙えません。
おじちゃんに渡すときも、「単品で食べて、まずかったらカレーといっしょに食べて誤魔化して」と伝えておきました。

辛い味、濃い味が好きなスリランカの人にとってどうかな…と思いながらも翌日、
今度は職場に振る舞った芋きんとんを片手に持っていってみると

「美味かった!」とのこと。私が入れたものを言っていくと

「出汁の味がした」と。個人的にはスリランカの人たち向けに日本食を披露する時、砂糖を多めにしたり、味を大きくしがちなのですが、

出汁を感じてもらえたのがとても嬉しかったです。

「今日は甘いのを作ったけど、食べる?」と芋きんとんの容器を見せるととても喜んでくれました。

喜び度合いのわかりやすさとすると、
新しいものに対しては大体1つ2つ手に取って、あとはお前が食べな。みたいなのがスリランカスタイルです。が、

おじちゃん、タッパーごと受け取ってくれたので、
ちらし寿司がかなり高評価だったのかな、と自分なりに勝手な解釈をしました 笑

それだけでは終わりません。

おもむろに棚をごそごそして「やる!」と、ポイッと渡してきたのはどでかチョコレート。

チョコレートはスリランカではかなり高級品です。しかもドデカ。


私「日本文化紹介したくて私が勝手にしたことだからいらないよ!」

おじ「持ってけ!」

私「チョコレートは高いんだからダメだよ!売り物でしょ?」

おじ「かまわん。持ってけ!」

私「だめだめ!これめっちゃ大きいし高いよ!だめ!」

おじ「んーーーーー…じゃあ小さかったらいいんか?」

そしてまた棚をごそごそして小さいチョコを出すおじちゃん

おじ「これなら小さいから問題ないだろう」

私「でも…」

おじ「持ってけ」

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結局、ちびチョコを受け取ってしまいました…

持ってけ、だめだって!の応酬、

おじちゃんの優しさをすごく感じて、心がホカホカして、良い新年になりそうだな、なんて思ってしまいました。

というわけで今日はおじちゃんとの新年の楽しい応酬についてご紹介しました。

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