JICA海外協力隊の世界日記

バヌアツ便り

バヌアツ便り~ゴミ分別・リサイクルに向けた取り組み~   【後編】啓発活動の様子

※ 啓発活動時の集合写真

2023年度3次隊(20242月~)環境教育でバヌアツに派遣されている小澤雅志(オザワ マサシ)です。シェファ州政府事務所に配属され、州内の廃棄物収集・処理を担当しています。

2回シリーズの 後編は啓発活動時の様子をお伝えします。

前編を読まれてない方は、こちらを是非ご覧ください。

バヌアツ便り~ゴミ分別・リサイクルに向けた取り組み~【前編】ゴミ問題の現在地とこれからの取組|

今回は取り組みの一部であるゴミ分別とリサイクルの啓発活動の様子を少しお伝えします。

啓発活動をした場所は首都ポートビラから車で南方へ10分程の距離に位置している「Pango」という地域です。ビーチやリゾートホテルが点在しているため、当地域では宿泊する外国人観光客が多いエリアです。そのため街の美化活動には力を入れているといわれている地域です。

それでもポイ捨ては点在し、ゴミ分別はされていないのが現状です。

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※ 啓発活動時の様子

啓発活動後は参加者から下記のような声を聴けました。

「やらないといけないのは分かっているけど、なぜ『ゴミ分別』をやらないといけないのだろう?と思っていた。」

「ゴミ分別する目的が理解できた。」

「最終処分場の無残な現状を知っているから、できる限り協力したい」などの前向きな声を聴くことができました。

バヌアツは気候変動により大きな影響を受ける国の1つであり、多くの方が環境問題の重大さを理解しているように思います。「何かアクションを起こしたい!」という気概が感じられます。

しかしながら良い反応だけではありません。

「ゴミ分別した後、誰が持っていくの?」

「本当に回収してくれるの?」

「ゴミ分別による報酬はあるの?」

一番の課題は、予算の問題で持続可能なシステムが確立していないことです。

住民の皆さんの期待や疑問に応えるためには、環境問題を解決でき、かつ取り組みが継続的に続く方法でないと意味がありません。その方法を模索して、システムを確立するためのきっかけづくりができるよう、残りの任期である2026年2月まで駆け抜けます。

前編・後編を読んでいただきありがとうございました。

小澤 雅志(2023年度3次隊 /環境教育)

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