JICA海外協力隊の世界日記

KeikoののんびりDin Maro便り

Clean up program

Cola vina!(ゾラ ビナ!こんにちは!)

11月15日金曜日、任地ラウトカで行われたKOICAと青少年スポーツ省主催のプログラムに参加しました。青少年に対するプログラムで、テーマはWaste Management。ゴミ問題に関しての講話や、廃材を使用したアップサイクルのワークショップなどに加え、KOICAボランティアによる韓国文化紹介など、盛りだくさんな内容でした。

アイスブレイクにみんなで簡単なダンスをした後、少し時間をいただき食後の軽運動についてのお話をさせていただきました。

Ⅱ型糖尿病の前段階として、食後高血糖があります。これは空腹時や食後2時間以上経過した後の血糖値は正常ですが、食後だけどーんと血糖値が高くなる状態。

これが段々と下がりきらなくなり、糖尿病発症に繋がります。

健診でよく見られる空腹時血糖やHbA1cが正常でも、食後高血糖を引き起こしている方は多いと言われています。

食後2~3時間後に眠たくなったり、集中力が切れて甘い物が欲しくなったりする方は食後高血糖が起こっているかも知れません。

この予防によいとされているのが食後の軽運動。通常、私達の体は食事でとった糖を血液中から細胞内に取り込むためにインスリンが必要です。ですがインスリンの働きが弱くなったり、分泌が少なくなったりすると、いつまでも血中の糖が多い状態になります。これが高血糖です。しかし軽運動をすると、インスリンの力を借りずに血糖が細胞に取り込まれるため、血糖値が下がっていくという仕組みです。(※効果には個人差があります。)

かく言う私もⅡ型糖尿病予備軍。食後の軽運動を継続して行っています。(食後軽運動についての記事はこちら→ランチ後の体操 | KeikoののんびりDin Maro便り(浅井 恵子) | JICA海外協力隊の世界日記

自分でも効果を感じられたため、患者さんとのカウンセリングでもより説得力を持って伝えることができます。

今回のプログラムでは、急遽時間をいただきお話しさせていただきました。以前訪問したビレッジから参加した若者もいて、私の話を覚えていてくれました。実践しているかどうかは不明ですが(笑)、でも繰り返し伝えることができてよかったと思います。

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↑アイスブレイクのダンス。写ってはいませんが皆さん大笑いです。

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↑軽運動についての講話。貴重な時間をいただきました。

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↑韓国の文化紹介も。国旗の意味など知ることができ、大変興味深かったです。

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↑廃材を利用したアップサイクルワークショップ。タパの端切れを使って、ブックマークを作りました。

※タパとは、木の皮をなめして作った伝統的な樹皮布のこと。日本の和紙よりも少し硬めの手触りで、そのまま飾りとして使われたり、結婚式などの特別なセレモニーでは体に巻き付けて衣装として使われたりします。現在ではカバンや工芸品に利用され、お土産としても人気があります。

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↑それぞれ素敵な作品が出来上がりました。

最後は参加者全員でゴミ拾い活動。終わった後は爽快感にあふれ、とても気持ちのよいプログラムでした。また、あまり他国のボランティアプログラムに参加する機会が無いため、非常に勉強になりました。

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↑3つのチームに分かれてゴミ拾い。私達はTeam Rua(Team 2)でした。

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きれいになった景色を見ながら食べるランチは格別でした。この日のお弁当は野菜がたっぷりで嬉しかった!

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健康問題もゴミ問題と似ていて、考えれば考えるほど改善のための道のりは長く、絶望的になることがあります。

そんな時いつも助けてくれるのは目の前の患者さん。「この人と向き合うために私はここにいるんだ。」と『今、ここ』に集中することができます。

今回のプログラムで、仲間と協力し合い、ひたすら目の前のゴミを拾うことは、普段糖尿病センターで目の前の患者さん一人ひとりと向き合うことに似ているなと感じました。

自分の活動は大海の一滴にも満たないかもしれませんが、それでも目の前の方の幸せに繋がると信じて、そしてそれが未来のフィジーの幸せに繋がると信じて活動しています。

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