JICA海外協力隊の世界日記

Sasa!ケニア・ティカ通信

ンゴング・ヒルズ

Habari gani?みなさんこんにちは。
ケニアで環境教育隊員として活動している加賀瀬です。
今回は、ンゴング・ヒルズ(Ngong Hills)の登山をしてきた時のことを書きたいと思います。

ンゴング・ヒルズは、ナイロビの南西約20kmの場所にある山です。ナイロビ市の隣のカジアド郡にあります。
ヒルズ(Hills)と呼ばれていますが、標高は最高地点で2,460mだそうです。ナイロビの標高が1,700~1,800m、ンゴング・ヒルズの麓にあるンゴングの町は標高が2,000m近いので、ケニア人からすれば丘なのかもしれません。
ナイロビ市内から車で1時間足らずで行くことができるため、日帰りのハイキングスポットとして親しまれているようです。

ここはケニア森林公社(Kenya Forest Service)が管轄する、ンゴング・ヒルズ森林保護区(Ngong Hills Forest Reserve)に指定されており、入場料が必要です。

ンゴング・ヒルズへ行くとまず最初に出迎えるのは、たくさんの風力発電機です!
ここは、ケニアの国営発電会社KenGen(Kenya Electricity Generating Company)の風力発電所でもあるのですね。

以前のブログで、ナイヴァシャのオルカリア地熱発電所について触れたのですが、実はケニアは総電力量の8割以上を再生可能エネルギー(地熱・水力・風力など)で発電している再生可能エネルギー大国なのです。

JICA海外協力隊の世界日記「ケニアの国立公園① ~ナイヴァシャのロンゴノット山とヘルズ・ゲート国立公園」

ンゴング・ヒルズの風力発電所は、そんな再生可能エネルギーによる発電の一端を担っているわけですね。

風力発電所に選ばれるだけあり、風が強い場所でした。
標高が高いため、吹き付ける風はけっこう冷たいです。赤道に近く日差しは強いので、日が出ている時に歩いている分には暑いのですが、日が陰ったり、休憩のために立ち止まったりすると、強い風で身体が冷えます。なかなか服装のチョイスの難しい場所です。

軽いハイキングのつもりで登ったンゴング・ヒルズですが、7つの峰のアップダウン(すべて標高2,000m越え)はなかなかハードでした。ちょっとした縦走です。おまけに上述のとおり、強い日差しと冷たい風の組み合わせもあります。
けっきょく往復で6時間近く歩くことになり、へとへとになりました。脚をつりながら帰ってきました...
自家用車があれば山頂近くまで登ることができるので、それが一番お手軽かもしれません。

とは言え、たくさんの風車が立ち並ぶ壮観や、遠くまで周りを見渡せる眺望の良さ、ウシ・ヒツジ・ヤギなどが草を食む牧歌的な光景などを楽しみながらハイキングができる山です。
ビルの立ち並ぶナイロビの街を遠くに臨むことができました!

それではみなさん、Kwa heri!

Ngonghills03.jpg

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