JICA海外協力隊の世界日記

KAI DIAK!~どっちから読んでも甲斐元気~

献血in東ティモール

※一部、献血時の写真を掲載しています。気分を害する可能性がある方はお気をつけ下さい。

bondia!di'ak ka lae?

東ティモールの首都ディリには、国内唯一のショッピングセンター・Timor Plazaがあります。

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1~2階がスーパー・電化製品・ファッション・スポーツ・薬局・フードコート・携帯ショップ等が入っていて、一通りの物はここで揃えることができます。
3階より上はオフィス・ホテル・レストラン等になっています。
中心部(センターコート)は吹き抜けになっており様々なイベントが行われています。

先日、買い物をしているといつものイベント(人や商品で溢れて大賑わい)とは違って見慣れない雰囲気のイベントが行われていました。

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行われていたのは「献血」!

日本ではよく献血をしていた(これまで86回!)ものの、ここは東ティモール。
恐る恐るではありましたが、東ティモールJOCVの先輩の世界日記ティモールの献血事情を読んでいたこともあり、せっかくなので挑戦してみることに。

入口で「日本人だけど献血できる?」と尋ねると「誰でもできるよ~!」と歓迎ムード。

椅子に座り、まずは問診、体重検査、血圧・脈拍測定。(スタッフさんたちの撮影・掲載許可は得ています)

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今日の調子は?朝食食べた?睡眠時間は?病気ある?薬飲んでる?これまで献血したことある?
等、日本での献血と同じような内容を尋ねられました。

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↑問診表(裏面)

日本だったら、献血種類の選択(400ml・200ml・成分献血)/歯科治療/予防接種/性交渉歴/海外渡航歴など、もっと詳しく尋ねられますよね。

また、日本では少し血液を採取して検査(比重やHbなど)してから本採血ですが、今回は問診後即本採血でした。

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腕の採血部分を消毒液の付いたガーゼでしっかりと拭き、新しい針を刺し、採血開始。

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日本では機械を使って採血しますが、重力を利用し(?)、重さ秤で量を計測しながらの採血でした。
機材の一部が床に触れていたので衛生的な懸念が・・・

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採血中の記念写真(笑)

問診から採血終了まで30分程。
今回の採血量は約350ml。聞いてみると単位は250ml/350ml/450mlらしくこれも日本と違いました。

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献血後は軽食と飲み物の提供が。
写真右下の物は、東ティモールではメジャーな軽食の1つ「ムング豆のお汁粉」です。
温かくて優しい甘さで献血後の身体に染みました。

そして帰り際にスタッフさんから「これから1週間、夕食後に必ず飲んで」と謎の錠剤を渡されました。

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袋には「SF」の文字。

サイエンスフィクション?!

さすがに何かも分からず不安だったので尋ねてみると「Sulfato Ferroso(Ferrous Sulfate)」という鉄分のサプリメントとのことでした。

・・・これは一度も飲んでいません。笑
(個包装で正式名称や成分等が分かるようにしてほしい・・・)

日本から持って来たビタミン・ミネラルのサプリメントを毎日飲んでいるし、日本では400ml採血してもサプリメント等もらったこと無いので、これは不要だと自己判断しての対応です。

献血後は体調不良等も無く、採血後の穴は内出血等にもならずとても綺麗な状態です。
また機会があれば東ティモールで献血したいし、協力隊の活動が終わったら日本でも献血をしたいと考えています。

しかし、日本赤十字社のホームページによると、東ティモールに長期滞在した人は帰国後3年間は献血が出来ないようです。

海外旅行者および海外で生活した方
また、マラリア等の血液を介して感染する主な原虫症に罹った場合は基本的に二度と献血が出来なくなってしまうようなので、残りの東ティモール生活・活動期間を十分に注意して過ごしたいと考えています。

ちなみに次回の献血は3ケ月後(女性は4か月後)から可能とのことでしたが、日本のように献血カードは無いので自己管理・申告制のようです。

以上、東ティモールでの献血体験についてでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。
até tempu seluk!(テトゥン語で「アテテンプセルク!/またね!」)

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