JICA海外協力隊の世界日記

キリバス marurung(元気)日記

時には外から任国を見ることも大切

みなさん、Mauri! 中山です。

先日、キリバスから他国へ行く機会がありました。

2月中旬から末にかけて、NCDシンポジウム(在外研修)への参加と、中間報告のためフィジーの首都、Suvaに行ってきました。

写真はJICAフィジーオフィスからの景色、大都会でした!

NCDシンポジウムに関しては、トンガの看護師隊員である酒井さんが書いてくれたので、こちらを参照してください→NCDシンポジウムに行ってきました

個人的に、NCDシンポジウムでの一番の成果は、酒井さんしかり、他国のボランティアとの繋がりができたことだと思います。

普段活動している限りでは出会うことができない、他国で同じNCD対策という問題に取り組んでいる仲間たち。

その様な仲間と出会うことができ、悩みや問題を共有、解決方法を考えることができるのは、本当に素晴らしいことだと思いました^^

ホストのJICAフィジーの皆様、ありがとうございました!

シンポジウムの様子

また、NCDシンポジウムのプログラムの一環として、糖尿病ハブセンターを訪問しました。

そこには、食べ物が糖として体に吸収される仕組みとインスリンの関係が図解してありました。

その点で「キリバスとは違うな」という事を感じました。

キリバスではそこまで細かく糖尿病に関して指導を行っていません。

理由としては

①内容が難しいため、対策のみの説明を行っている

ex)「運動をしましょう」「野菜を食べて炭水化物の摂取量を減らしましょう」

②”一人ひとりに丁寧に病態を説明する”ということにあまり重点を置いていない

特にストレスマネジメントの観点からも、一人ひとりとしっかりと話すことはとても大切なこと。

しかし、国民の4人に1人が糖尿病のキリバスでは、それを行っていたら人数が捌けないという問題もあります。

キリバスの首都、タラワのボンリキ空港

また、3月には日本に一時帰国をしました。

その時感じたのは…

①医療職の対応が丁寧

②病院での診察、検査がスムーズ

③看護師も医者も、スタッフが効率よく働いている

④物品のストック切れで患者を待たせたり、処方されても国内に在庫なしという事態がない

⑤病院や役所が時間どおりに動いている

他にも挙げだしたらキリがないのですが、特に医療面はやはりキリバスはまだまだ改善の余地があることを改めて感じました。

キリバスでの生活も15ヶ月目となりました。

キリバスでの生活に慣れてしまったからこそ、薬剤のストックが国中から切れても、物事が時間どおりに進まなくても、「しょうがない」「それがこの国の文化だ」と諦めてしまっているフシがありました。

しかし、今回フィジーと日本に行ったことによって、改めて「やっぱりおかしいよ、改善しようよ」という点を確認することができました。

さて、残りの9ヶ月でどこまで改善できるかは分かりませんが、頑張っていきたいと思います。

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