JICA海外協力隊の世界日記

めんそーれ もうひとつのオキナワ日記

ラボでの活動が一歩前進!!

以前の世界日記にも書きましたように、私の活動拠点の1つであるラボ。

(↓JICA世界日記「配属先の紹介!(ラボ編)」)

https://world-diary.jica.go.jp/kishimotoakari/activity/post_6.php

配属されてからは1週間に1回のペースでラボ(研究室)に通っていましたが、今年の10月からは毎日こちらで主に活動しています。

その理由として、土壌分析の項目の1つである

"陽イオン交換容量(以下、CEC : cation exchange capacity)" の分析の見直しを行うためです。

このCECとは土壌の保肥力(養分を蓄えられる量)を示す項目であり、分析結果を基に農家さんにアドバイスを行う際に必要となる重要な項目の1つでもあります。

しかし、今までの私の分析経験を踏まえると

「任地オキナワの土壌タイプ的に、このCECの数字はおかしい…」

と違和感を持つことが多々。

というのも、このラボではCECの結果は計算によって求められており、実際に分析は行われていないからでした。

そこでラボの同僚に「CECとはなんなのか」そして「CECの数値が表す意味」について説明し、実際に分析してCECの値を確認しよう!ということになりました。

と…ここまでは簡単。ここからが少しだけ大変でした。

テストをするための実験器具が足りない

倉庫に器具が眠っているとの情報を得る

実験器具を倉庫から探す

(写真 : 倉庫から探してきた実験器具で分析中)

実験器具はそろったが、今度はラボに試薬の在庫がなく、発注したのに全然届かない。

やっと届いた試薬が注文したものと違う…泣 (なんで!!)

と、いろんな壁に邪魔されながらも、ようやく今月にはテストを終えることができました!

(写真 : やっと手に入った試薬を使って分析中)

テストの結果は予想通りで、計算によるCECと分析によるCECの間には誤差がありました。

結果を、ラボの同僚やカウンターパートなどに共有し、今後の方向性も話し合いました。

まだまだCECの分析をラボで確立していくには道のりは長いですが、2023年の間になんとか1歩前進して良かったです!

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