JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルBOSAI日記

ペルー旅行記(コスタ、シエラ、セルバ)①

¡Hola! ¿Cómo está? (オラ、コモエスタ?)こんにちは。皆さんお元気ですか?

あっという間に12月です。エクアドルはすっかりクリスマスモードで、ツリーや飾りがあちこちに飾られています。去年は電力需要の供給と需要のバランスか、職場で頻繁に停電が起きていましたが、今年は今のところ大丈夫そうです。

去年はすっかり暑くなったサリーナスも、今年はどんより曇り空がまだ続いています。と言ってもすっかり気温は上がり、先週末遊びに来てくれた友人たちもコスタ地方の旅を楽しんでくれました。

さて、今回は少しリラックスして今更ながら9月のペルー旅行について振り返ります。

今回のペルー旅は、途中の首都リマまで一切飛行機を使わない陸路の旅でした。

車窓の景色が大好きな私には長時間のバス移動による腰痛だけが懸念材料でしたが、何とかぎっくり腰も再発せず無事に元気で2週間の旅から帰ってこられました。

駆け足でバス旅を振り返ります。

任地サリーナス市には他県と接続するバスターミナルがなく、まずは同じ県内にあるサンタエレナ市まで市バス(30 ctv、約35円)を払って向かいます。5分乗っても1時間乗っても同じ値段です。約40分でターミナルへ到着し、全国各地へのバスが出ている大都市グアヤキルへ、観光バスのような長距離バスで向かいます。(ターミナル使用料がかかるため、往路と復路で値段が変わります。往路は4.30USD、約500円)すごいスピードで200kmの距離を走ったバスは約2時間でグアヤキル市へ到着。そこから次は直接ペルーへ行くバスも出ていますが、私は乗車時間を減らすために、国境近くのロハという街まで再びバスで8時間かけて移動します。(12.5USD、約1,400円)

ロハで1泊し、体調も十分整えてからいざ、国境越えの長距離バスへ!ペルー国境までは6時間もあれば到着します。(14.5USD、約1,600円)ただし、エクアドル・ペルー両国の税関審査を経て通過しなければいけないため、結果的に8時間かけて国境近くのピウラという街に到着しました。

(写真1枚目:ペルーに行く前に立ち寄ったロハにて)

この街は私の住む街と同様コスタ地方(海岸部)のため、非常に蒸し暑くて大量のバイクタクシーが走っています。砂漠が近いからか、砂埃が舞っていてエクアドルの海岸部とは少し違った雰囲気に圧倒されました。

続いては同じコスタ地方のチクラヨへ。(22sol, 約650円)ストライキをどこかでしていたのか、到着まで約5時間かかってしまいました。到着後は、町歩きをして中心部を見て回りながらバス移動の疲れを癒やします。そして翌日は当地で有名な遺跡へコンビと呼ばれる乗り合いタクシーで向かいます。ここで面白かったのが、私はタクシーの切符売りからソルシンクエンタ(シンクエンタはスペイン語で50のことです)と言われ、片道50ソル、つまり1500円もかかるの!?と驚いて100ソルで支払ってしまったのですが、周りの人たちが違うよ、1.5ソルのことだよと言われて驚きました。他にもこの後ペルーとエクアドルのスペイン語で若干違う言い回しの言葉が何度か出てきて色々と勉強になりました。

何はともあれ赤いピラミット型で有名なシパン王の遺跡へ。プレインカというインカ帝国前時代の王朝の墓などがたくさんあります。装飾品を見ると、エクアドルコスタ地方にあるスポンディリュスという貝を使用したものがたくさんありました。

お土産屋に入るとエクアドルでは見かけない革製品の小物など、興味をそそられるお土産がたくさんあり、色々と探しているうちにあっという間に時間が経ちました。

協力隊同期がチクラヨから近いフェレニフェという街に住んでいるので、ホームステイ先にお邪魔させてもらい、美味しいご当地料理をいただきました。それから近所の綿製品手作りのお店に行ったり、チクラヨに戻って友人たちと約2年ぶりに楽しい夜を過ごしました。

(写真2枚目:シパン王の遺跡にて)

続いては、チクラヨからトルヒーヨという街へ4時間のバス旅です。(21sol, 約630円)トルヒーヨもペルーでかなり大きな街であり、到着してすぐに感じたのはエクアドルよりも大通りにかなりの車が行き交い、人も多くて誰も歩行者を優先しないので、車の隙をすり抜けるように道路を横断せねばなりません。常に交通事故に遭わないかとヒヤヒヤしながら中心部で過ごしていたので、スイスイ道路横断ができている同期隊員を見ると尊敬でしかありませんでした。

この街では前回の記事で書いたとおり同期隊員と一緒に観光危機管理のワークショップをしました。(前回の記事はこちらからも見られます)

もちろんワークショップだけでなく、観光隊員の友人のおかげでトルヒーヨの世界遺産を満喫しました。

中心部からバスで30分ほど行ったところに壮大な砂漠地帯にそびえ立つ日干し煉瓦で作られたチャンチャン遺跡があります。ここはペルー北部でも有数の遺跡地帯であり、マチュピチュを訪問する前に行くと、プレインカらしい装飾品やモチーフが発見できてとても楽しいです。同期隊員の友人が遺跡でガイドをしていることもあり、この日は子ども向けガイドに一緒に途中から参加させてもらい、スペイン語での説明を含めて非常にわかりやすく勉強になりました。日本の遺跡と同様に、一つの街が形成されているため、一見無機質な砂漠の遺跡に見えるものが、各部屋は貴族しか入れない場所であったり、王に謁見できる広場、調理などできるスペースなど、ガイドを聞きながら見学すると、当時の生活が浮かび上がってくるようで非常に面白かったです。忘れないうちに書き留めておきたいものです。ちなみに、chan chan(チャンチャン)というのは「太陽」という意味だそうです。

また、ワンチャコ海岸にて2000年前から人々が漁や交易をするために使用していたトトラと呼ばれる藁船にも乗らせてもらい、納豆のような船が立派に海に浮いているのを不思議に感じながらもまた一つ楽しい思い出ができました。

(写真3枚目:トトラと一緒に友人と)

また次回に続きます。

¡Hasta Luego! (アスタ・ルエゴ)それではまた。

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