JICA海外協力隊の世界日記

ブラジルピンダのこんちゃん日記

22. ブラジルはいま...

BOA TARDE! (ボア・タルジ:こんにちは!)

緊急一時帰国になって、早くも一ヶ月半が過ぎました。
ブラジルは現在も感染が拡大しており、3月下旬からスーパーと薬局以外は閉まっていてロックダウン状態です。
先日、生徒の一人が仕事で街を通った時に撮ったピンダの街の写真を送ってもらいましたが、それは私の知っているピンダの街とは思えない光景でした。

私がブラジルを去る直前までは、街にいつもたくさんの人が歩いていて、公園で若者が流す音楽がガンガン流れていて、夜も近所からワイワイ賑やかな声が聞こえていたのですが、この写真を見る限り、今はそんな面影が一切ありません。悲しい光景ですが、それだけみんなが辛抱強く自宅で過ごしているという証拠です。


現地の人たちによると、街の公園や広場はおしゃべりや運動で人が集まることを防ぐために、封鎖または滞在禁止になっているそうです。健康維持のために外で散歩をする人もいますが、おしゃべり大好きなブラジル人も今は我慢。散歩もみんなお互い通り過ぎるだけです。
下の写真は街の広場に掲げられている滞在禁止の看板です。

   「この広場に留まらないで! 
    密集することは公共衛生に対する犯罪行為です!
    皆がコロナウイルスと闘っています!」



ブラジルは、普段はみんな大らかで明るくてポジティブな人が多くて「大丈夫、なんとかなるよ〜」という言葉をよく聞く、とても素敵な国です。なので、正直このような状況でも楽観的な人が多いのではないかと思っていましたが、大きな間違いでした。
今までの説明でもお分かりいただけると思いますが、それ以外にも、感染対策への取り掛かりが驚くほど早かったんです!ブラジルでは3月から感染が広がったと言いましたが、数名の感染者が出た時からスーパーの入場制限や使用するカートの消毒、列の間隔を空けるためのマーカー設置、家に入る時に靴を脱いで消毒(ブラジルは土足で入室がほとんど)など、ブラジルは対策を始めるのが本当に早かったです。国民の意識も高く、家から一切出ない現地の人々の姿には驚かされました。
日本のニュースでもブラジルのことが時々取り上げられますが、現地の人たちの姿を取り上げられることはなかなかありません。ブラジルは本当に大きいので(日本の22.5倍)国内各地状況は異なると思いますが、忠実な行動をとっている人たちが多くいることを想像してもらえたらと思います。


さて、私はというと、帰国後2週間の隔離生活を無事に終えました。その時間を使って沈んだ気持ち(詳しくはこちらの記事で)を整え、日本からどんなことができるのか?色々と考えていました。そして現在、少しずつ活動を再開しています!
なにをしているのか?次回、ご紹介します。
では、また次回をお楽しみに!

ATÉ MAIS!(アテ・マイス:では、また!)

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