JICA海外協力隊の世界日記

だーまえのコーヒー日記

コーヒーの収穫シーズン⑤ コーヒーウォッシングステーション編 その4 - Sun-drying(天日干し) -

みなさん、お久しぶりです!今回は「コーヒーの収穫シーズンシリーズ」の最終回です。

そして前回のシリーズ(コーヒーの収穫シーズン④ コーヒーウォッシングステーション編 その3 - ハンドソーティング -)からかなり時間が経ってしまいました(汗)。申し訳ありません!

前回はハンドソーティングについてお伝えしましたが、今回はハンドソーティング後に行われる「Sun-drying(天日干し)」について書いていきたいと思います。

欠点豆が取り除かれたコーヒー豆は、「乾燥棚」と呼ばれる場所で約2~3週間をかけて、コーヒー豆の水分量が11~12.5まで落とされます。水分量が11%以下、または12.5%以上になってしまうとコーヒー豆の品質が悪くなってします。そのため、毎日下の写真のような水分測定器を使用して頻繁に乾燥状態をチェックしています。

実はこの乾燥作業中でも、取り除ききれなかった欠点豆を取り除く作業を行います。そして毎30分、乾かしているコーヒー豆に太陽の光を均一に晒すために人の手で攪拌します。

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もし陽射しが強すぎる場合には、以下のように遮光ネットを使用し日の光の量を調節します。この作業ではコーヒー豆の殻が割れないようにし、品質を守ります。

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一方でルワンダのコーヒーシーズンは、ルワンダの雨季と重なるので、雨が降るときや夜はオレンジ色のシートを被せてコーヒー豆を雨などから守ります。

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乾燥が終わったコーヒー豆は「パーチメント」と呼ばれます。写真の黄色いものがパーチメントであり、お米でいう「もみ」にあたります。これらのパーチメントは、倉庫で保管され出荷を待ちます。

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ここまでがウォッシングステーションでの作業となります!
この後は、ウォッシングステーションが業者へ委託し輸出前にパーチメントを脱殻。下の写真のような生豆の状態にされた後パッキングされ輸出されます。そして(海外の)ロースターのところへ生豆が届き、焙煎され、カフェなどで一杯のコーヒーとして提供される流れになります。

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この「コーヒーの収穫シーズンシリーズ」では、収穫から倉庫での保管までを説明してきましたが、これらの過程では世界日記に書ききれなかった沢山の人たちが関わっています。私も彼らと一緒に働いてみて、一人一人が汗水たらしてコーヒーができるために関わっているということを、身をもって学びました。例えば、ある人たちは夜通し働き詰めだったり、睡眠時間が3時間しかない人もいたりしました。

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そのため、これからもコーヒーを飲むときはそんな人たちが裏で懸命に働いているお陰で、そのコーヒーを飲むことができる、ということを頭の片隅に入れて、大切に飲んでいきたいなと思っています。

それでは、今回は以上となります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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