JICA海外協力隊の世界日記

だーまえのコーヒー日記

コーヒー収穫シーズン中の活動!

みなさん、こんにちは!

今回はコーヒーチェリー収穫シーズン中の活動について、簡単に書いていこうと思います。

私は任地に赴任して1年目の収穫シーズンは、コーヒー農家やウォッシングステーション(コーヒー加工場)の流れを学ぶことに必死でした。私は1年目に気づいたことを改善するために、2年目は活動の幅を広げました。

コーヒー収穫シーズン中の目標は1つ。それは、「多くのコーヒー農家に赤いコーヒーチェリーを収穫してもらうこと」でした。

一年目は緑や黄色、薄い赤色などといった品質の悪いコーヒーチェリーを持ってくる農家が多かったのが印象的でした。(具体的な収穫すべきコーヒーチェリーについては、「コーヒーの収穫シーズン① コーヒー農園編」をご覧ください。)下の写真は、コーヒー農家と一緒に品質の悪いコーヒーチェリーを仕分けている様子です。

いくらコーヒー農家へ「赤いコーヒーチェリーだけを収穫するんだよ」と伝えてもその行動は一向に変わりませんでした。

そして暫くして気づいたことですが、実は、そのコーヒーチェリーの問題はコーヒー農家だけの問題ではなく、そのコーヒー農家が雇う日雇い労働者(コーヒーチェリーを収穫する人)が、収穫すべきコーヒーチェリーの区別が出来ていないことが原因でした。これは私がコーヒー農家と一緒に働いたり、雑談をしている中で分かったことでした。

そのため、今年は収穫すべきコーヒーチェリーが書かれたカードを650用意し、全ての農家へ配布するようにしました。そして、私たちは農家にそのカードを使って日雇い労働者へ指導するようにお願いしました。

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カードを渡す際、一枚一枚ラミネート加工されたカードに興味を示すコーヒー農家の姿がとても印象的でした。そして、その後そのカードを大事に扱ってくれる農家の姿を見て作って良かったと思えました。ちなみにカード配布の際は、同僚や沢山のコーヒー農家の力を借りて実施することが出来ました。

そして収穫されたコーヒーチェリーの色はどうなったかといいますと、きちんと赤いコーヒーチェリーを収穫してくれる農家の数が増えました!沢山の農家が赤いコーヒーチェリーを持ってきてくれた時は本当に嬉しくてたまりませんでした。

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その一方で、一部地域での品質向上は達成出来なかったという現状もありました。その理由として挙げられるのは、高価格で品質の悪いコーヒーチェリーを買い取る他ウォッシングステーションの存在です。通常であれば、悪い品質のものは低価格で買い取ることが一般的です。しかし品質は考慮せず、ただ大量のコーヒーチェリーを手に入れたいと考えるウォッシングステーションが任地周辺に存在していました。そのため、そのウォッシングステーション付近の地域は、品質に対する農家の考え方が大きく変わることはありませんでした。これはこれからも続いていく課題と言えます。

以上がコーヒーチェリー収穫シーズンに行っていた活動の一部です。今年の収穫シーズンは私の帰国準備と予定が重なることが多かったため、収穫シーズン後半はバタバタする日々が続きましたが何とか乗り切ることが出来ました。これは沢山の方々の支えがあったからだと思っています。

みなさん、ここまで読んでくださりありがとうございました!

それでは、次回もお楽しみに!

次回は世界日記への最終投稿となります。

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