JICA海外協力隊の世界日記

こちらモロッコですけどなにか?٩( ᐛ )و

モロッコの歩き方 ~N°01 首都ラバト~

サラム・アレイコム(こんにちは)

モロッコから 助産師のまーみん です。
今回は「モロッコの歩き方 10/2022~09/2024」第一弾として、

ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 編

モロッコの首都ラバト(Rabat)を訪れたいと思います!
生活する中で気が付いたのですが、地名や名所を検索する際にはカタカナではなく現地語で入力してみるとより多くの情報が得られて面白いです。ここで併記するフランス語表記をモロッコ旅に活用していただけると嬉しいです。

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ラバト(Rabat)

私が着任時一番初めにモロッコの地に足を着けたのも ラバトの夜 でした。
帰国まで100日を切った今でも、あの日ラバト・サレ空港からの車窓で目にした、輝くモハメッド6世タワー (Mohammed VI Tower)は忘れられませんし、首都に上がる度に工事が進む様子を眺めるのが楽しみになっていました。IMG_2771.jpgそして、JICAモロッコ事務所で語学訓練をした約1か月の日々は懐かしく想い返されます。この時もひとりでしたが、週末や授業の後は “いつ何があっても後悔がないように” と、学習の合間を縫って市内観光を満喫するようにしていました。(コロナ緊急退避後の派遣再開で「いまを大事に」過ごすことを常に考えてきました)

ラバトはモロッコの首都でありながら、落ち着いた雰囲気の中に政治の中心である新市街と風光明媚な旧市街が融合するとても魅力的な町です。旧・新市街の両方が世界遺産に登録されているのは珍しいケースで、王朝時代とフランス植民地時代の遺跡、青い海と空に映える要塞はみどころです。

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ラバトには電車の駅が2つ【ラバト・アグダル駅(Rabat Ville)/ ラバト・ヴィル駅(Rabat Agdal)】、ラバト・サレ空港があるお隣町サレにも【ラバト・サレ駅(Rabat Sale)】があるだけでなく、両市内にまたがり 路面電車トラム が走っています。市内の移動は トラム もしくは流しで走る 青いプチタクシー を利用するのが便利です。(あの頃はトラム車両もマスクを着けていた…)

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新市街(Nouvelle Ville)

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ラバト・ヴィル駅から歩いても10分程度に、かつて街への唯一の入り口であった ルアー門(Bâb Errouah)が美しい姿を残しています。新市街にはモロッコ国王のお住まいである 王宮(El Mechouar Essaid)が現存し、その側の広大な ハッサン2世公園(Parc HassanⅡ)はお散歩や運動、お昼寝など市民の憩いの場になっています。

IMG_2763.jpg12世紀に建築され未完成のままに 尖塔(ミナレット)が残る町の象徴とも言える ハッサン塔(Tour Hassan)が、モロッコがフランスから独立した初代の国王 モハメッド5世の霊廟(Mausolée de Mohammed V)と同じ敷地内にそびえ立つ姿も歴史を感じさせます。夜にライトアップされた姿もまた神秘的です。

スクリーンショット 2024-07-23 2.10.17.pngまた、新市街から少し離れたところで、ローマ時代の遺跡 シェラ(Chellah la Sala Colonia)を見ることができます。私が着任した頃は遺跡内には入れなかったため、自生する植物や野生のコウノトリの巣を見ながら外周を散策したことも良い思い出ですが、最近になって入場が再開されたようです。スクリーンショット 2024-07-23 2.16.53.png

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旧市街(メディナMedina)

スクリーンショット 2024-07-23 2.24.01.png活気ある旧市街では多くの伝統工芸品を手に入れることができます。ここを抜けると、壮大な城塞 ウダイヤのカスバ(Kasba des Oudaias)が見えてきます。最初に訪れた時は、この中に現在も住民の生活があることが不思議に感じられましたが、ここから見渡す市内の風景や海に沈む夕陽は絶景です。無料で入れる ウダイヤの庭園(Jardin Oudaias)のお散歩もゆったりと心地よい時間が過ごせます。

そして、ブーレグレッグ川(Bou Regreg)を渡ると貿易町として栄えた サレ(Salé) があります。ここからラバトへ働きに行く方も多く住宅が密集している印象がありますが、観光客向けではなく住民の生活用品・日用雑貨が並ぶ市場を歩くのも楽しいです。手工芸が盛んで 陶器の町 としても知られていてお土産探しにもおすすめです。

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=motto満喫プラン=

IMG_2760.jpgラバト・アグダル駅よりもさらに南下するとヘイリヤド地区(Hay Riad)というちょっと高級住宅エリアがあり、多国籍のショップやレストランが多く並びます。観光の撮影スポットで立ち寄りたくなる I LOVE RABAT のモニュメントも広場(Place Mahaj Riad)で見つけました。

スクリーンショット 2024-07-23 2.31.34.pngさらに、ラバトにはモロッコで数少ない動物園(Jardin Zoologique de Rabat)があり、訪れてみると、高い囲いの隔たりが少なく複数の種類の動物達が共生している様子が印象的でした。鳥類エリアの上空を見上げると、ここでも野生のコウノトリの巣に目が止まり衝撃を受けました。(ほんまどこでも巣作りするやん…後に絶滅危惧の日本の種とは異なるシュバシコウというヨーロッパを渡るコウノトリであると知りました)

首都ラバト はいかがでしたか?
次回は、商業都市カサブランカ任地エルジャディダ をご案内しますので、まーみんと モロッコ旅 を楽しみましょう!

ボン・ボヤージュ!٩( ᐛ )و (フランス語で「よい旅を!」)

※換算レートや町情報は2024年6月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。

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