2023/07/25 Tue
文化
1%のマイノリティ
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
暑い日々がやってきましたね。
地方によっては40℃を超える酷暑になってきました。
海沿いにある私の任地は、バカンス観光客で驚くほどの賑わいです。
アフリカ大陸に位置するモロッコですが、実は日本と似ているところもあって 四季 があります。
しかし、梅雨はなく、5月頃から暑くなり出し、去年は11月頃もまだ暑さが残っていました。
雪が降る地方もありますが、冬には雨の日が少し増え、
そんな雨が降る日を現地の方々は「冬だからね」と言いながら傘を差さずに歩いていきます。
夏になるにつれて日が長くなり、辺りが暗くなるのは最近なんと 21時以降 です。
それもあってか、夕方以降の涼しくなる時間帯によくビーチに誘ってもらいます。
ちなみに、私は4月末には 海開き をし、見事に直後初めて風邪気味になりました。(自業自得・・・)
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\あけ☆おめ/
2023年も下半期に入りましたが、国教がイスラム教のモロッコではつい先日、ヒジュラ暦の元日 を迎えました!
その日は前夜の月の観測で祝日が決まるので「多分この日あたりは休みだよ」と活動先で教えてもらい、その発表があると夜中でも同僚が個別メッセージで知らせてくれました。(曖昧なスケジュールにソワソワする日本人だからなん?)
その前には、断食月『ラマダン』に並ぶ二大行事 【羊犠牲祭『イード・アル=アドハー』】 がありました。
この大切な祝日をほとんどのイスラム教徒は家族と過ごします。
私もありがたいことに、同僚や現地の友人から何軒もお誘いをいただき、配属先の上司家族と連休を過ごすことができました。
羊犠牲祭についてもっと詳しく知りたくなった方は 先輩隊員さんの記事 がおすすめです。
この日が近づくにつれて、各家庭で羊を飼い始めるので、町中どこに行っても「メェ〜メェ〜」が響き渡ります。
そして、調味料など必要な食材やお祝いに身に付ける衣装の準備で賑わいます。
祝日の前日に訪ねた郊外の保健センターは衝撃的なほどに受診患者さんがおらず閑散としていました。
(なんなら、道中ですれ違った羊の方がよっぽど多かった苦笑)
そして当日、朝早くから夜遅くまで大忙しで働き回るのはお肉屋さんだけでした。
午前中のうちにお祈りを捧げ、自宅の庭などで羊や山羊を屠ります。
男性が羊を解体し、調理用の火おこしなどの準備をしている間に、女性が内臓を丁寧に洗っていきます。
何日も前からこの瞬間まで愛ていた羊を犠牲に捧げる光景は息を呑みますが、生きる命 を改めて想う時間を経験しました。
この祝祭を現地のご家族に迎えてもらい、宗教的な祝賀行事の歴史や意味合いを学んだり、伝統料理を教えてもらったり、モロッコ人の生活習慣を体感したり、濃厚な毎日でした。
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あるあるが言いたい!
ところで、モロッコのイスラム教徒率 をご存じですか?
A. 99%
つまり私はここではたった 1%のマイノリティ なんですね。(超貴重やん笑)
他国のイスラム教徒率を調べたところによると、人口こそ多くないモロッコですが割合で言うとかなり高いことに衝撃を受けました。
「あ、そうだ!イスラム圏隊員オンライン会を開こう!」
と思い立った次第です。(某CMみたい・・・)
こんな急な企画にもフットワーク軽く乗ってくれるのもさすがは 海外協力隊員です。
参加者国は・・・モロッコ、セネガル、ヨルダン、ジブチ、インドネシア
それでは、あるある言っちゃって〜!
◇ 挨拶の「サラム・アレイコム / ワ・サラームアレイコム」は大陸を超えて共通語
◇ かわいい子どもを見かけると「ハムドゥリッラー(おかげさまで)」と言いがち
◇ ラマダン中は社会の動きが止まる(※体感)・・・日中の午後みんなよく寝て夜間が賑わう
◇ 約束事の返答は「インシャッラー(神の御心のままに)」そして、大抵が現れない
◇ ムハンマドさん、アリさん、イブラヒムさんという名前の男性にとにかく出会う
ごく一部ではありますが、
「それ、わかる〜!」「え、モロッコだけなの⁈」と、
宗教と密接な任地生活で あたりまえなこと や そうでないこと を知る貴重な機会になりました。
マイノリティでも世界中に仲間がいる!
分かり合えるのは、海外協力隊の強みの一つだなぁと改めて思います。
シュクラン!(ありがとう)
ビスラーマ ٩( ᐛ )و
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