JICA海外協力隊の世界日記

アフリ感 in Botswana

リアルマリオカート~砂漠レースin Botswana~

アフリカの砂漠といえば、アフリカ大陸の北の方にあるサハラ砂漠が有名ですが、ボツワナにも実は大きな砂漠、カラハリ砂漠があります。そして、なんとボツワナの国土は約70%が砂漠なんです。

ということで、

このほぼ砂漠な国、ボツワナで開催されたDesert Raceに土日で行ってきました。

早朝に出発して、コンビを乗り換え、昼前にレースが行われるJwanengに到着。金土日と3日間のレースで、朝からレースはやっているので、着いた頃にはもうレースは始まっていました。金曜は予選で土曜が決勝の1日目。とはいえ、どこで見られるのかの情報は全くなく、情報は現地収集しました。タクシーでレースが見られる場所に連れて行ってもらい、人に聞きながら、レースが見られる場所へ草むらをかき分けながら進みました。(以前サイ探しに行ったRhino Trackingと同じ光景でした!

ここで見れるという場所に陣取ってすぐに、道にいた人たちがザワザワとし、道端に全員が上がったと思ったら、

グウァァァァーーーーン!!!

レース2.jpg

遠くに車が見えたと思ったら、一瞬で目の前を通り過ぎました!びっくりしすぎて、私は

ぎゃぁぁぁぁぁー!!!

お化け屋敷のお化けを見た時みたいに、大声が勝手に出てしまって心臓はバクバク。これは、ほんまにびっくりしました。

1台すぎると次の車まで、間隔があくので、おなかがすいていた私たちは腹ごしらえ。腹ごしらえをしていたら、次の車が来て、一緒に行った隊員のポテトは吹っ飛びました。私は立っていたのですが、風圧で、後ずさりして、後ろにあったトゲトゲの木にひっかかりました。生き残ったポテトも食べたら、砂利砂利で、ポテトは全滅しました。

何が言いたいかというと、ポテトが吹っ飛ぶくらい、迫力満点だったってことです!!

日本で車のレースを見たことがないので、比べられないけれど、目の前を車が通るたびに、私たちは大興奮!テレビやゲームでは知らなかったこの風圧と音!すんごいとこ来たな~って思いました。

全部の車が通りすぎたかな?というところで、一旦帰ることにしました。途中、ピット会場にも寄り、1日目のレースを終えた車をたくさん見れました。TOYOTAチームの場所も発見し、世界で活躍する日本を感じ、うれしかったです。

レース.jpg

夕方、レースで車が走ってたのと同じような土の道を街の住宅街で歩いている時のことです。後ろから車の音が聞こえた瞬間、レーシングカーかと思い、心臓がビクッ!「逃げないと!」と体が勝手に動くくらい、レース観戦初日は若干のトラウマを私の心に残したのでした。

2日目は、朝のスタートを見たいと思い、スタート地点へ。(初めに載せた写真はそのスタート風景です)

スタートは全部英語でアナウンスがあったり、会場がめちゃくちゃ盛り上がってたりで、アフリ感はなく、ほんまにここはボツワナか?錯覚するくらいでした。

スタート地点で観戦しているとスタートダッシュがすごいこと!スピ―ドだけでなく砂埃も。車は2分ごとにどんどんスタートしてきました。

スタートを何台か見た後、歩いて、近くに移動しました。カーブ直後のところで見始めたら、突っ込んでくるんちゃうか?!ってくらいだったので、もう少し先へ移動して、直線で見ることにしました。車が通るときの大きな音で耳の鼓膜がギーンってなったり、スタートして、気合入ってる車の加速で、全身に砂を幾度となく浴びました。遠くで走る車を見るために必要だと思って持ってきた眼鏡は、近すぎて全く必要なく、砂から目を守るためのアイガードになりました。あと反省はマスク!口開けてると砂が入ってくるのでマスクを持ってくるべきでした。

観戦2日目は、前日のトラウマはなくなり、車のスピードを体感しながら、楽しむことができました。2日目は、1日目は知らなかったアプリを使って車の動きを見ながら、観戦しました。このアプリ必須◎

車が1周まわって戻ってくるのに合わせて、チェックポイントへ移動してる途中にバイクのコースを発見!バイクのレースも見れることにテンションがあがりました。そして車が来るのを待っている間に、係の人にルールを教えてもらいました。

GX011114.jpg

このチェックポイントは1日2周走るうちの今1周終わった地点。このチェックポイントから30分がピットタイムで燃料を入れたり、タイヤ交換したりする。3つの燃料ポイントがあるけど、それはチームが用意する。車にはドライバーとナビゲーターが乗っていて、ナビゲーターが地図でどっちに行くかを指示する。そしてピットタイム以外のコースの途中で何か故障があったら、その2人で修理をしないといけない。(係員とかも手伝えないって言ってました)Toyota Gazoo 1000 raceって名前は1周250kmを1日2周、2日間で1000km走るから1000らしい。スタートは車は2分ごとで、直線では時速170kmも出てるらしい。そしてこんな狭い道で追い越したりもあるんだって!見物客大丈夫なんかな?と心配になりました。

ちなみにバイクは30秒ごとのスタート。そしてピットタイムは15分と短め。コースは違うけど距離は同じだそうです。

ルールを知らずに見ていたけれど、ルールがわかるとまた違って面白い!と思いました。タイヤがバーストしながら帰ってくる車もあって、このレースの過酷さを感じました。

車とバイクのコースがちょうど平行に走ってる場所があって、この真ん中にいたら、車もバイクも見れるやん!っていうナイスな場所を発見したことにより、車が来たら、車のコースの方に移動して、バイク来たらバイクの方に移動するという、大きな反復横跳び的な動きをそのへんのボツワナ人や子どもたちと繰り返して、みんなで走り回りながら、バイクも車も両方とも楽しむことができました。

バイク.jpg

帰り道にはバギーも走っているのを見つけました。バギーレースも同時開催してるようです。コースはどこかよくわからなかったけど、スタート地点ではバギーの2周目スタートが見れました。これこそリアルマリオカート!バギーもめちゃくちゃ速いし、動きが激しくて、ゲームの世界がリアルにありました。大興奮間違いなし!

バギースタート.jpg

ボツワナで初めて知ったモータースポーツの世界!ボツワナ人はMANTSHWABISI(マンチュワビシ)と呼んでいて職場でも話題になるくらい人気です。昼はめちゃくちゃ暑い中、車を追いかけては草むらを走り回ったり、砂シャワーを浴びまくったりの2日間でしたが、この広い国土と人口の少なさと、砂漠があるボツワナでだからこそできる熱いレースだと思いました。

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