JICA海外協力隊の世界日記

アフリ感 in Botswana

全部アフリ感な一日!

 今日は日曜日。任地で私の好きなディクワエレという踊りながら歌う大会があったので見に行きました。ディクワエレの大会は夜の10時から次の日の夕方5時まで寝ずに行われます。私は2日目のお昼ごろに見に行きました。めちゃくちゃ暑いアフリカの夏!この日も例外ではなく、これがなければ家でぐったりしてるような暑さでした。

 大会に出ているディクワエレのチームに友達がいたので、誰かいるやろ~と思って一人で見に行きました。そして、会場に着いて歩いていると、色々な知り合いに会いました。1年半も任地にいると、たくさん知り合いができたな~と実感しました。

 そして、「ディクワエレ見に来てん!」って言って喋っていたら、「同じドレスだし一緒に踊ろう!」と誘ってくれるチームがあったので、ちょうど同じようなドレスを着ていたチームに、しれ~っと入って踊りました。すると他のチームからヤジ?!みたいな、せこいぞ~!みたいな感じの声が聞こえてきましたが、誘ってくれたチームが踊ろうって言うので、そのまま踊りました。審査があるような大会なのにいいのかなと思いながらも、私は踊ってみたかったので、めちゃ楽しかったです。

 「一番先頭だと他の人の踊りを見て踊れないから、一番後ろにして!」って言って、後ろから始めたはずなのに、なんかクルクル回ってる間に私の列が一番前になっていて、やべっ!ってなったり、縦横きれいに列になってるけど、右見て左見て前向いたら前に人がいなくて、どの列に行ったらいいかわからなくなったり、いつも私が踊ってるボランカーナというダンスより見た目は簡単なのですが、意外と踊りによっては集中力が必要だと思いました。足のステップと笛と歌声だけで奏でる音楽、初めて聞いた時からかっこいい!って思ったし、ボツワナ文化を感じました。今日は動画を撮ったので、興味がある方は見てみてください。私が突然先頭になって、心の中でマジか?!となっている場面もあります(笑)

 他のチームも「次うちと一緒に踊ろう!」と誘ってくれたりしたので、結局、出場した3チーム全部と一緒に踊りました。1チーム15分くらいで、3チームが順番にどんどん出番が来て、他のチームが踊っている間が休憩という感じ。でも私は3チームとも誘ってくれるので、休憩なく自分だけずっと踊ることになってしまったので、途中で暑くてギブアップしました。他のチームとはユニフォームが違うので、スイミー状態!めちゃくちゃ目立ってしまいました。そして観客も私のツワナ語名「ンタビー!」と声援を送ってくれました。

 ギブアップして、1つのチームの人と木の下に座っていると、女性二人が袋の中の食べ物の取り合いをしていました。喧嘩とかではなく「私にもそれ分けてよ~」「いや、もうあんまりないから無理~」みたいな感じ。そして、その袋の中の食べ物は土です。私は「その土、人気なんや~おいしいんかな?」とか思って見ていると、「あなたにはあげるわ!」って言って、土をくれました。あっありがと・・・

 

 他の人が欲しがった人気の土なので捨てるわけにもいかず、そのままパクリと口にいれました。やっぱり思った通り、土でした。アフリ感!!前にアリ塚の土をペロっとしたことがあるのと同じ感じの味だったので、きっとアリ塚の土を袋に入れて持ってきたのかなと思います。「これ薬?」と聞いても、違うって言うし、「お腹空いてるから食べてるの?」って聞いても違うと言います。前に聞いた、女性が食べたくなるっていうやつかな・・・今回は言葉があんまり通じなかったので、結局よくわかりませんでした。

 今月ついに日本に帰国で、まだ実感がないのですが、今日も暑い中、ボツワナ文化であるディクワエレを踊って、もらった土を食べて、ボツワナでしかできないことを楽しんでいます。

 外国人に対してとてもウェルカムで、私が踊ると「ンタビ~!」って声援を送ってくれるくらい。私は目立たないように、みんなに合わせて真剣に踊っているのですが、みんな私の名前を呼んで盛り上げてくれました。大会なのにいいのかな?とか気になりますが、アフリ感だなと思ってボツワナ人の優しさを感じています。食べる土も、私にだけ分けてくれてありがとう!

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