JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

取水地の清掃に出くわしたお話し

皆さんこんにちは!

今回は、取水地の清掃についてご紹介できればと思います。

気晴らしに配属先の敷地内を散歩していると、取水地付近からたくさんの人の声が聞こえてきました。

採水量を調整する水門から覗いてみると、たくさんのマラウィアンが清掃活動にあたっていました。見覚えあるなと思ったら、前回のタンク清掃(タンク清掃を見学してきた!の巻をご参照ください)に参加していた人たちで、その時に親しくなった人が下から声をかけてくれました。

配属先のリロングウェ水公社は、敷地内でリロングウェ川から採水し、そのまま浄水して市内各地へ送水しています。

採水地では上の写真の上部から採水し、川の水はパイプを通って貯水タンクへ送られます。特に川の水が濁りやすい雨季には、どうしても泥が内部に引っ掛かり、溜まってしまいます。

そのため1年に1回、8または9月頃に、グレーチングと呼ばれる金属製の格子状の蓋を外し、この泥を人力で取り除く清掃を行うそうです。遭遇できてラッキーでした!

計15人のマラウィアンが、パートタイマーとして雇われたそうです。パートタイマーの職員は3月に1回更新されるそうで、同じ人がそのまま雇われるとは限りません。

写真のように1つ1つのマスに1人ずつ入り、奥と手前の列の溝にたまった泥をスコップで掬って取り除きます。

あらかた取り終えると、同僚の指示で1人のパートタイマーがドでかいシャベルをもってきました。

今度は複数人がこれを使って残った泥を掬っていました。中々の大仕事です。

長い木の棒で大体の水深を測り、水深が3.5メートルくらいになったらそのマスの泥出しは終了するそうです。

2時間ほど見学していましたが、強すぎる日差しに耐え切れず、オフィスへ戻りました。同僚は自分がオフィスに戻った後もずっと見守っていました。さすがです…!

 


以上、取水地の泥抜きでした。

ダムが閉じている、水位が低いタイミングを狙ってこの泥抜きをするそうです。その日の朝にダムを開けるよう指示があったそうで、それに間に合わなければパートタイマーに危険が及びます…。

この豪快さは日本にはなく新鮮でしたが、同時に彼らを心配していました。次の日、彼らの元気そうな姿を見かけたのでホッとしました(笑)

それでは今回はここまでとさせていただきます。次回は、マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 3 をお届けしますのでお楽しみに!

Tionana!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ