2023/09/29 Fri
動物紹介
動物紹介④ ~リロングウェのトカゲ~
皆さんこんにちは!
今回はマラウイの首都リロングウェで見られるトカゲたちをご紹介します。
マニアックなため、興味ある方のみご覧ください~!
<屋外編>
まずは草むらや森林で見られるトカゲから。
・ディレピスカメレオン、Flap-necked chameleon (Chamaeleo dilepis)
アフリカ東・南部に広く分布している、よく見られるカメレオンです。全長30cmになるらしいのですが、このカメレオンは10数センチほどでした。「flap-necked」とは、パタパタと開閉する首の、という意味で、後頭葉と呼ばれる頭部と胴部の接続部がパタパタと羽ばたきそう、というのが英名の由来のようです。
カメレオンは基本的に樹上で昆虫などを待ち伏せして捕食する生態のために移動能力が低いです。つまり鳥のように海を越えたり、哺乳類のような大移動が難しいです。そのために他の地域の種との交雑が少なく種分化しやすいからか、このカメレオンはアフリカ大陸東南部で8亜種に分かれているそうです(亜種についてはこちら→動物紹介① ~usipa~)。
このカメレオンは自宅の庭でウォッチマンが発見し、カメレオンを見つけたら呼んでねと言っておいたので呼んでくれました(笑)
しかしどうやら、マラウィアンは幼少期からカメレオンは毒があるという認識を持っているみたいで、絶対に触ろうとしません。アフリカ東部には、カメレオンが毒をもつ過程の逸話があるそうです。面白いですね~!
・Black-necked agama (Acanthocercus atricollis)
こちらは全長40センチほどの大きなトカゲです。他のグループとともにアガマと呼ばれ、ペット業界では割と有名です。
サムネの個体はオスで、こちらはメスの個体です。オスは名前の通り、成長すると頭から首にかけて青色を呈します。たま~に買い物の途中で見かけるのですが、めっちゃきれいなのでテンション上がります。
コイツも木が好きで、木にしがみついていることが多いです。近づくとすぐに木の後ろに素早く回り込むため、写真撮影ですら中々難しいです。
<家周り編>
・African striped skink (Trachylepis striata)
このトカゲは家の外壁によく見られます。日本ではフタスジマブヤという名前で呼ばれ、ペットとして取引されることがあるようです。
全長25 cmほどで、オスメスともに2本の黄色みがかった線が走り、尾の付け根で合流しているのが最大の特徴です。
何回か捕まえようとしたことがありますが、速すぎてムリでした。
・Tree gecko, flathead leaf-toed gecko, or Baobab gecko (Hemidactylus platycephalus)
最後に、自宅に居候しているヤモリをご紹介します。
こ奴ら、いつの間にか家におり、壁をはい回ったり床を走り回っています。デカいので20 cmほどあるので、浴室で上から落ちてきたときはだいぶ焦りました(笑)
家に入ってくる虫たちを食べてくれてありがたいですし、家で繁殖しているのかベイビーが歩いてる姿には癒されます。
以上、リロングウェの爬虫類でした!
ヤモリは爪を使って傾斜を登る他のトカゲとは異なり、特殊な手足裏の構造により「乾燥接着」と呼ばれる方法で壁面にへばりつくことができます(詳しくはこちら→ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp))。
そのため、彼らは凹凸の少ないガラスやコンクリートなどの壁面を登ることができます。自宅の外側はレンガで、内側はつるつるしたコンクリートで造られています。それぞれを利用するトカゲの種類が違うのはここに理由の1つがあるのでしょうね。
ヤモリはどちらでも生きていけますが、他のトカゲと食べ物を取り合う必要がない自宅の内側では、生存に有利なのかもしれません。それなりに虫が入ってきますので食べ物には困らないでしょう…泣
9月分最終稿でした!それではまた10月。Tionana!
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