2023/10/20 Fri
観光
マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 3
山頂へ!
暑さで何回か起きたものの、ゾロに邪魔されることなく割と眠りにつくことができた(ゾロについては前回記事をご参照ください→マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 2)。
山の夜は早いが、朝も早い。
誰かが起きれば、誰かが目覚める。それぞれ異なる朝が、数珠のように連なっている。
朝飯を済ませ、身支度を整える。
何人かは既に出発している。
数珠のパーツは、少しずつ離れてゆく。
我々は朝6時頃に山小屋を離れた。
ほぼロッククライミング
山小屋を出て、すぐに急斜面とご対面。岩場なので、時には手も使って登る。
振り返れば断崖絶壁…。足がすくむ。吸い込まれそうだ。
恐怖心に体が支配されないよう、ひたすら登り続ける。
見たことのない植生を横目に、そして休憩もはさみつつ。
ガイドの手を借りる回数が増え始めた。もうロッククライミングやん…。
昨日の疲労に加え、徐々に普段使うことのない筋肉に乳酸が蓄積しているようだが、アドレナリンが出ているせいか、そこまで気にならない。
予定では10時頃に山頂へ到着する。あともうちょっと!!!
登頂!
あれがピークだよ。
ガイドから告げられた後のことはよく覚えていない。
開けた視界に、心が傾いてゆく。
そこはまるで、“天空”——
…そういえば「人がゴミのよう」だと、力に酔いしれたキャラクターがいたが、そっとしておく。
当然のことながら城はなく、山頂から人の姿は見えない。
信じがたいことに、頂に到達したのだ…。
山頂で一息ついて、得も言われぬ達成感を味わい尽くした。
ここで食べたクッキーの味は忘れない。
休憩もほどほどにしなければ。今日は夕方までに別の山小屋にたどり着かねばならない。
まだこの時10時半過ぎだったが、みんなで急いで山を下り始めた。
足の筋肉の痛みが強くなってきた。
写真を撮る余裕すらなく、杖を使い始める。
後ろを歩くガイドに急かされながら降りてゆく。限界は超えていただろう。
夕闇が山間部を覆い始めたころ、ようやく山小屋が見えてきた。今日も命拾いした~!
ご飯と、お風呂の代わりのかけ湯でリフレッシュし、再び理学療法士隊員にマッサージをしていただいた。
このマッサージが無ければ、てっぺんは望めなかったに違いない。
明日の下山・滝見に臨むべく、深い眠りについた。
―パート4へ続く―
~今日の晩御飯~
・牛ひき肉と玉ねぎの塩煮込み
・ゆで野菜
美味しすぎて3杯くらいおかわりしました。
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