JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 3

山頂へ!

暑さで何回か起きたものの、ゾロに邪魔されることなく割と眠りにつくことができた(ゾロについては前回記事をご参照ください→マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 2)。

図2.jpg

山の夜は早いが、朝も早い。

誰かが起きれば、誰かが目覚める。それぞれ異なる朝が、数珠のように連なっている。

朝飯を済ませ、身支度を整える。

何人かは既に出発している。

数珠のパーツは、少しずつ離れてゆく。

我々は朝6時頃に山小屋を離れた。

ほぼロッククライミング

山小屋を出て、すぐに急斜面とご対面。岩場なので、時には手も使って登る。

振り返れば断崖絶壁…。足がすくむ。吸い込まれそうだ。

恐怖心に体が支配されないよう、ひたすら登り続ける。

図4.jpg

見たことのない植生を横目に、そして休憩もはさみつつ。

ガイドの手を借りる回数が増え始めた。もうロッククライミングやん…。

図5.jpg図6.jpg

昨日の疲労に加え、徐々に普段使うことのない筋肉に乳酸が蓄積しているようだが、アドレナリンが出ているせいか、そこまで気にならない。

予定では10時頃に山頂へ到着する。あともうちょっと!!!

登頂!

あれがピークだよ。

ガイドから告げられた後のことはよく覚えていない。

開けた視界に、心が傾いてゆく。

そこはまるで、“天空”

…そういえば「人がゴミのよう」だと、力に酔いしれたキャラクターがいたが、そっとしておく。

当然のことながら城はなく、山頂から人の姿は見えない。

信じがたいことに、頂に到達したのだ…。

IMG_8658.JPG

山頂で一息ついて、得も言われぬ達成感を味わい尽くした。

ここで食べたクッキーの味は忘れない。

休憩もほどほどにしなければ。今日は夕方までに別の山小屋にたどり着かねばならない。

まだこの時10時半過ぎだったが、みんなで急いで山を下り始めた。

図9.jpg

足の筋肉の痛みが強くなってきた。

写真を撮る余裕すらなく、杖を使い始める。

後ろを歩くガイドに急かされながら降りてゆく。限界は超えていただろう。

夕闇が山間部を覆い始めたころ、ようやく山小屋が見えてきた。今日も命拾いした~!

ご飯と、お風呂の代わりのかけ湯でリフレッシュし、再び理学療法士隊員にマッサージをしていただいた。

このマッサージが無ければ、てっぺんは望めなかったに違いない。

明日の下山・滝見に臨むべく、深い眠りについた。

―パート4へ続く―

 

~今日の晩御飯~

図10.jpg

・牛ひき肉と玉ねぎの塩煮込み

・ゆで野菜

美味しすぎて3杯くらいおかわりしました。

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