JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

水道のメーター検針を見学してみた!

こんにちは!

今回は、水道メーター検針作業を見学した時の様子をお伝えします。

配属先であるリロングウェ水公社は、私が勤務しているヘッドオフィスの他に、3つのゾーンオフィス(Northern、Central、Southern)が存在します。そのうちの南部オフィスの検針員の検診作業を見学できるということで、見学に行ってきました。

各ゾーンオフィスが担当する各々の地域はやはり広く、その地域を細かく分けたゾーンの1つ1つを月に一回、手分けして検針していきます。検針は2人1組で、今回は5、6組いたかと思います。そのうちの1組に同行させてもらいました。

メーターはサムネのように、地面からニョキっと生えるように設置されているケースが多かったです。このメーター上に水の使用量が表示されます。

検針員は専用の端末に、先月の水道料金レシートなどに記載された識別番号を住民から教えてもらい、その番号と水の使用量を入力します。その後、その端末から料金などが記載されたレシートが発行される仕組みになっています。

すべて手作業で行っているのかと思っていたので、驚きました…!電波が届かなかったり、バッテリー残量が尽きたときはどう対応するのか気になります。

水道料金はオンライン(銀行のオンラインサイトまたはアプリ、通信会社アプリなど)か、上記のいずれかのオフィスの受付、あるいは所々に設置されているキオスクで支払うことができます。

滞納が続くと、上の写真のようにメーターを没収されてしまいます!

メーターはパイプに引っ付いているため、メーターを没収されてしまうと水を得られなくなります…。

検針は比較的スムーズに行われていました。

しかしその道中、道路上でむき出しになった水道管から水が漏れ続けており、写真のように地域住民がそこから水を得ていました。使用されずに流れてしまうよりはマシかもしれませんが、料金を徴収するはずだった分が流失する(無収水と言います。無収水などについてはこちら→首都リロングウェが抱える問題と配属先の課題)ため、これは良からぬ問題です。

時には噴水のように地面から水が噴き出すこともあり、住民の通報や職員間の伝達により水漏れが発覚すると、すぐに作業員が向かい修復します。

パイプの劣化だけでなく、パイプを埋めるのが浅いこともパイプ破損の原因となっているそうです。

また、故意にパイプを傷つけて水を違法に得ている人もいるそうで、周辺住民の告発などで名前を特定できた場合、公式サイトにある「違法接続を行う恥ずべき名前リスト」に名前が掲載されます。名前が載ったことがバレると本当に恥ずかしいですね(笑)

 


 

以上、水道検針の様子とそれにまつわるお話しでした!

マラウイの水道検針を見学できて新鮮でした。水道検針の際、住民からの要望があったりと、コミュニケーションの場にもなっていることもわかりました。住民の1人は「大阪で教師してたよ!」と教えてくれ、驚きました…!

水道破損の情報を共有するSNSグループも存在します。自分もそのグループに入らせてもらいましたが、1日あたり多いときで10件ほど報告があり、グループ以外での多数の報告もあると思うと、日々作業員がパイプ修復のためにリロングウェを奔走する姿が想起されます…。買い物のために歩いていると、必ず1回はリロングウェ水公社の車を見かけます。

日本では、きれいな水が当たり前のように手に入りますよね。その水が普段、どこからきて、どのように処理されているのかをぜひ、考えてみてはいかがでしょうか。

それでは今回はこの辺で!Tionana!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ